書庫
戦国時代に群雄割拠したなかで、織田信長が天下統一寸前までいったのはなぜなのかはいろんな見方がある。 だが間違いないのは、経済力が重要であったということだ。 戦争をするにはなにより経済力がいる。兵を動員し、武器や食糧を調達するには金がいるから…
この歴史小説は以前に読んだ記憶があるのだが、小説自体の完結にかなり時間がかかっていたためか途中で読みかけのままであることに気付いた。たまたま歴史小説を検索していて目に留まって思い出し、もう一度最初から読んでみることにした。 楽毅は古代中国の…
橘玲氏の新著「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」が発売されたので早速読んでみた。 この本は、前著の「無理ゲー社会」で述べた生きづらい世の中をどう生きるかがテーマとなっている。そこで象徴的なのが「ハック」という言葉だ。 ハックというのはも…
会計の本というのは大抵とっつきにくい。数字や難解な会計用語が出てくることが多いからだ。これに世界史という歴史がくっつく。歴史は暗記もので苦手だったという人にとっては興味ないものだ。この2つがくっついているのだからこの本のタイトルを見ただけ…
コロナ禍ということもありできるだけ在宅していることも多く、必然的に本を読む時間が増えている。 最近読んだのは以下の本だ。 『ブロックチェーンがひらく「あたらしい経済」』 正田英樹, 田中貴規, 村上照明, 中城元臣, 安土茂亨, 株式会社chaintope 著 …
NHK大河ドラマや新1万円札の図柄に採用されたことで渋沢栄一が注目を集めている。その渋沢栄一を主人公にした小説「雄気堂々(上)(下)」を読んだ。 渋沢栄一は日本資本主義の父といわれるほど様々な企業の設立に関与し産業の礎を築いた偉大な人物だ。それほ…
後悔したくないと誰もが思う。死ぬ直前に「もっとああしておけばよかった。」と後悔するようにはなりたくない。 でも日常の忙しさに紛れて多くの時間を費やしてしまう。 周りに流されて漫然と過ごしてしまう。 それは自分の死なんて遠い未来のことだと思って…
自宅で過ごすことが増えたこともあり、本を読むことが増えた。投資やビジネス関連の本も読むが、小説もいくつか読んだ。 その中で、新型コロナウイルスという今だからこそ考えさせられるSF小説がある。それは小松左京氏の「復活の日」という作品だ。 生物化…
ある探し物をしていたら、探している途中で目にした別のもののほうが気になってしまい、探していたものはどうでもよくなってしまったということがよくある。 先日も同じようなことがあった。 ある小説をもう一度読んでみたくなって本棚を探しているときに、…
外出自粛要請が出ていることもあり、自宅で過ごしている。 こういうときは本をじっくり読むのがいい。 最近読む本の傾向が以前とは変わってきている。かつては投資本やマネー本が中心で、かなりの数を読んできた。今でも良質そうな本が出てくれば読むが、読…
新型ウイルスの感染拡大が収まらず、経済に悪影響を及ぼす「ブラック・スワン」になりうるかもしれないなか、その「ブラック・スワン」という言葉で有名になったナシーム・ニコラス・タレブ氏の「身銭を切れ」という本を読んでいる。 私は株式投資をするにあ…
新しい1万円札の肖像が渋沢栄一になったが、その知名度は意外と低いようだ。私の妻も「渋沢栄一?誰?」という反応だった。「日本資本主義の父」ともいわれる偉大な人物がさほど知られていないのは驚くべきことなのだが、これは学校の歴史授業での扱いによる…
ロボットやAIが広がってきたのは、人間がしたくないことを代わりにやってもらうためだ。だが一方で人間の仕事を奪い、生活するための収入源を失うことにつながる。このことが人々を不安にさせている。その不安を解決するものとしてベーシックインカムが取り…
もうすぐ平成が終わる。この平成の間はインターネットによって社会が大きく変化した。その変化によってこれまで常識とされてきたものの非合理さや理不尽さが浮き彫りになっている。働き方というのもその一つだ。終身雇用・年功序列という日本的雇用が日本企…
自由になりたい、といっても「自由」というものをどう捉えるかは人それぞれだ。私は経済的に自由になりたいと思っていた。投資をしているのもそのためだ。だけどこの本を読んで「自由」をもっと広く捉えるようになった気がする。 生きていくうえでは何かしら…
「哲学」というと難しい言い回しでよくわからないし、そもそも役に立たないと思っていた。だが世の中が大きく変化してきて、従来の考え方や仕組みではうまくいかないことが増えてくるとき、何か哲学的なものが必要になるのではないかと漠然と思っていた。た…
このブログでも読んでおきたい投資本として「投資で一番大切な20の教え」を取り上げたが、その著者であるハワード・マークスが新しい本を出した。 この本も内容はすばらしい。投資をするならこの「市場サイクルを極める」も読んでおいたほうがいいと思う。 …
TBSの「林先生が驚く初耳学」で紹介された本が話題になっている。 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ著 「なんであんな奴が評価されるんだ」と誰もが感じたことがあることを解説した本だ。行動経済学でいうハロー効…
未来のことなんて誰も分からない。確かにそうだが、一方で推測できることは少なからず存在する。日本の人口が減少するというのは確実に到来する未来だ。 その確実に人口が減少する将来の日本でどのようなことが起こるのかは、漠然と想像することはできるが、…
米朝首脳会談の開催を巡って 熾烈な駆け引きが行われている。その報道内容や識者の分析を見ているだけでも外交の凄まじさを感じることができて、何の利害もなければ面白おかしく見ることができただろう。でも日本にとっては今後に大きな影響が出るかもしれず…
私は会社を辞めたが、その判断を後押ししてくれた本がある。 「THE END OF JOBS 僕たちの20年戦略」テイラー・ピアソン著 この本で著者は「従来型の雇われ仕事」は消えていくと述べている。ここで「従来型の雇われ仕事」というのは「ほかの誰かがつくったシ…
「シンギュラリティ」という耳慣れない言葉を目にした。 この言葉を世界的に広めたのはカーツワイルというAIの世界的権威で未来学者だ。シンギュラリティはもともとは「特異点」を意味する言葉で数学や物理学の世界でよく使われる言葉らしい。それがAIの発展…
今、ナシーム・ニコラス・タレブの「反脆弱性」を読み直している。昨年の年末から年明けにかけて一度読んだのだが、2月の株式市場暴落があったこともあり、もう一度じっくり読んでみようと思ったのだ。 タレブの文章の言い回しは独特で翻訳の影響もあるのか…
この本はなかなか面白かった。 日本企業で不正や不祥事が発生してニュースになることが多くなっている。なぜそのようなことが頻発するのか、その原因の一端を明らかにしている。 料理レシピサイトを運営するクックパッドで創業者と社長が対立した騒動につい…
「努力は報われるか」という問いにはいろんな答えがあるだろう。 私も何かの目的のため努力したという経験はある。だがその努力が報われたかというと、報われたものもあるしそうではないものもあった。努力していたつもりだったけど実は全然努力しているとは…
新聞の広告で目にして気になった本があったので、電子書籍版を購入した。 『カイジ「したたかにつかみとる」覚悟のはなし』 木暮太一 著 なぜ気になったのかといえば、広告に載っていたこの本の冒頭にあるこの文章を読んだからだ。 「成果を出せる人と、出せ…
私が好きな作家の橘玲氏が新著を出した。タイトルは『「読まなくてもいい本」の読書案内』で電子書籍版を購入した。最近読みたい本がないと感じていたので、内容が「読書案内」というのに惹かれたこともある。それに「読まなくてもいい本」という発想がいい…
読書の秋だが最近は本当に本を読むことが少なくなってしまった。本屋へ行っていろいろ物色するけど読みたいと思う本があまりないのだ。投資に関する本については特にそうだ。 だから過去に読んだ本をもう一度読んでみようと本棚を見渡した。いい本というのは…
シルバーウィークは実家へ遊びに行ったりしてなかなか充実した時間を過ごせた。そして、久しぶりに本を読んだ。以前はかなり本を読んだものだが、最近は本屋へ行っても読みたいと惹き付けられる本に出逢わない。そんな中、今回読んだのは、「嫌われる勇気」…
世界中で金融緩和が進み、金利が異常に低い状態となっている。局地的ならともかく、世界中でなぜこのような状況になっているのか、このことが何かを暗示しているのか漠然と考えている中で、ある本に目が留まり、今読んでいる。 それは、「資本主義の終焉と歴…