投資狂日記

自由を追求するブログ

書庫

虎は死して皮を留め人は死して名を残す

京セラ創業者の稲盛和夫氏が死去したことが報じられた。 その優れた経営手腕や経営哲学から稲盛氏を師とする会社経営者は多い。信者といっていいくらいに心酔している人もいる。 私が税理士事務所に勤めている時、事務所の所長に「盛和塾」の会合に連れて行…

この夏に読みたい本

もうすぐお盆ということもあって夏休みモードになっている人もいるだろう。夏休みには読書欲が湧くのだが、読んでみたい本をピックアップしてみた。 まずはこれ。 限りある時間の使い方 作者:オリバー・バークマン かんき出版 Amazon 時間の使い方というとタ…

【読書記録】「THINK AGAIN  発想を変える、思い込みを手放す」 アダム・グラント著

一般的には信念を持つことは大事とされる。軸がブレない思考の下では行動も一貫したものとなり、それが信頼にもつながる。 だが、その信念がただの思い込みに過ぎないということもある。 投資で失敗するときは大抵この思い込みに陥っている。 この本は、そう…

【読書記録】「群衆心理」 ギュスターヴ・ル・ボン著  櫻井成夫(訳)

投資で上手く行くための条件は、少数派でいられることだと私は思っている。少数派というのは多数派でないことであるが、言い換えれば群衆から離れたところにいるということでもある。 なぜ群衆から離れるのかというと、群衆の思考や行動に合理性がないことが…

【読書記録】「織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代」 武田知弘 著

戦国時代に群雄割拠したなかで、織田信長が天下統一寸前までいったのはなぜなのかはいろんな見方がある。 だが間違いないのは、経済力が重要であったということだ。 戦争をするにはなにより経済力がいる。兵を動員し、武器や食糧を調達するには金がいるから…

【読書記録】「楽毅(一)~(四)」 宮城谷昌光 著

この歴史小説は以前に読んだ記憶があるのだが、小説自体の完結にかなり時間がかかっていたためか途中で読みかけのままであることに気付いた。たまたま歴史小説を検索していて目に留まって思い出し、もう一度最初から読んでみることにした。 楽毅は古代中国の…

【読書記録】「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」橘玲 著

橘玲氏の新著「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」が発売されたので早速読んでみた。 この本は、前著の「無理ゲー社会」で述べた生きづらい世の中をどう生きるかがテーマとなっている。そこで象徴的なのが「ハック」という言葉だ。 ハックというのはも…

【読書記録】「会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ —500年の物語」田中靖浩 著

会計の本というのは大抵とっつきにくい。数字や難解な会計用語が出てくることが多いからだ。これに世界史という歴史がくっつく。歴史は暗記もので苦手だったという人にとっては興味ないものだ。この2つがくっついているのだからこの本のタイトルを見ただけ…

最近読んだ2冊の本

コロナ禍ということもありできるだけ在宅していることも多く、必然的に本を読む時間が増えている。 最近読んだのは以下の本だ。 『ブロックチェーンがひらく「あたらしい経済」』 正田英樹, 田中貴規, 村上照明, 中城元臣, 安土茂亨, 株式会社chaintope 著 …

【読書記録】「雄気堂々(上)(下)」城山三郎 著

NHK大河ドラマや新1万円札の図柄に採用されたことで渋沢栄一が注目を集めている。その渋沢栄一を主人公にした小説「雄気堂々(上)(下)」を読んだ。 渋沢栄一は日本資本主義の父といわれるほど様々な企業の設立に関与し産業の礎を築いた偉大な人物だ。それほ…

【読書記録】「死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33」大津秀一 著

後悔したくないと誰もが思う。死ぬ直前に「もっとああしておけばよかった。」と後悔するようにはなりたくない。 でも日常の忙しさに紛れて多くの時間を費やしてしまう。 周りに流されて漫然と過ごしてしまう。 それは自分の死なんて遠い未来のことだと思って…

この夏に読んだ小説

自宅で過ごすことが増えたこともあり、本を読むことが増えた。投資やビジネス関連の本も読むが、小説もいくつか読んだ。 その中で、新型コロナウイルスという今だからこそ考えさせられるSF小説がある。それは小松左京氏の「復活の日」という作品だ。 生物化…

心に刺さる本

ある探し物をしていたら、探している途中で目にした別のもののほうが気になってしまい、探していたものはどうでもよくなってしまったということがよくある。 先日も同じようなことがあった。 ある小説をもう一度読んでみたくなって本棚を探しているときに、…

巣ごもりには読書が最適

外出自粛要請が出ていることもあり、自宅で過ごしている。 こういうときは本をじっくり読むのがいい。 最近読む本の傾向が以前とは変わってきている。かつては投資本やマネー本が中心で、かなりの数を読んできた。今でも良質そうな本が出てくれば読むが、読…

身銭を切る人とそうでない人

新型ウイルスの感染拡大が収まらず、経済に悪影響を及ぼす「ブラック・スワン」になりうるかもしれないなか、その「ブラック・スワン」という言葉で有名になったナシーム・ニコラス・タレブ氏の「身銭を切れ」という本を読んでいる。 私は株式投資をするにあ…

渋沢栄一の理念

新しい1万円札の肖像が渋沢栄一になったが、その知名度は意外と低いようだ。私の妻も「渋沢栄一?誰?」という反応だった。「日本資本主義の父」ともいわれる偉大な人物がさほど知られていないのは驚くべきことなのだが、これは学校の歴史授業での扱いによる…

【読書記録】「隷属なき道 ~AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと1日3時間労働~」ルトガー・ブレグマン 著

ロボットやAIが広がってきたのは、人間がしたくないことを代わりにやってもらうためだ。だが一方で人間の仕事を奪い、生活するための収入源を失うことにつながる。このことが人々を不安にさせている。その不安を解決するものとしてベーシックインカムが取り…

【読書記録】「働き方2.0 VS 4.0」橘玲 著

もうすぐ平成が終わる。この平成の間はインターネットによって社会が大きく変化した。その変化によってこれまで常識とされてきたものの非合理さや理不尽さが浮き彫りになっている。働き方というのもその一つだ。終身雇用・年功序列という日本的雇用が日本企…

【読書記録】「自由をつくる 自在に生きる」森博嗣 著

自由になりたい、といっても「自由」というものをどう捉えるかは人それぞれだ。私は経済的に自由になりたいと思っていた。投資をしているのもそのためだ。だけどこの本を読んで「自由」をもっと広く捉えるようになった気がする。 生きていくうえでは何かしら…

【読書記録】「武器になる哲学」 山口周 著

「哲学」というと難しい言い回しでよくわからないし、そもそも役に立たないと思っていた。だが世の中が大きく変化してきて、従来の考え方や仕組みではうまくいかないことが増えてくるとき、何か哲学的なものが必要になるのではないかと漠然と思っていた。た…

【読書記録】市場サイクルを極める

このブログでも読んでおきたい投資本として「投資で一番大切な20の教え」を取り上げたが、その著者であるハワード・マークスが新しい本を出した。 この本も内容はすばらしい。投資をするならこの「市場サイクルを極める」も読んでおいたほうがいいと思う。 …

株価というのも錯覚なのかもしれない

TBSの「林先生が驚く初耳学」で紹介された本が話題になっている。 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ著 「なんであんな奴が評価されるんだ」と誰もが感じたことがあることを解説した本だ。行動経済学でいうハロー効…

【読書記録】未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

未来のことなんて誰も分からない。確かにそうだが、一方で推測できることは少なからず存在する。日本の人口が減少するというのは確実に到来する未来だ。 その確実に人口が減少する将来の日本でどのようなことが起こるのかは、漠然と想像することはできるが、…

トランプ政権の影の実力者?

米朝首脳会談の開催を巡って 熾烈な駆け引きが行われている。その報道内容や識者の分析を見ているだけでも外交の凄まじさを感じることができて、何の利害もなければ面白おかしく見ることができただろう。でも日本にとっては今後に大きな影響が出るかもしれず…

雇われ仕事に未来はあるか

私は会社を辞めたが、その判断を後押ししてくれた本がある。 「THE END OF JOBS 僕たちの20年戦略」テイラー・ピアソン著 この本で著者は「従来型の雇われ仕事」は消えていくと述べている。ここで「従来型の雇われ仕事」というのは「ほかの誰かがつくったシ…

シンギュラリティという言葉が気になる

「シンギュラリティ」という耳慣れない言葉を目にした。 この言葉を世界的に広めたのはカーツワイルというAIの世界的権威で未来学者だ。シンギュラリティはもともとは「特異点」を意味する言葉で数学や物理学の世界でよく使われる言葉らしい。それがAIの発展…

ブラック・スワンと七面鳥

今、ナシーム・ニコラス・タレブの「反脆弱性」を読み直している。昨年の年末から年明けにかけて一度読んだのだが、2月の株式市場暴落があったこともあり、もう一度じっくり読んでみようと思ったのだ。 タレブの文章の言い回しは独特で翻訳の影響もあるのか…

【読書記録】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』山口周著

この本はなかなか面白かった。 日本企業で不正や不祥事が発生してニュースになることが多くなっている。なぜそのようなことが頻発するのか、その原因の一端を明らかにしている。 料理レシピサイトを運営するクックパッドで創業者と社長が対立した騒動につい…

【読書記録】「努力不要論」中野信子著

「努力は報われるか」という問いにはいろんな答えがあるだろう。 私も何かの目的のため努力したという経験はある。だがその努力が報われたかというと、報われたものもあるしそうではないものもあった。努力していたつもりだったけど実は全然努力しているとは…

覚悟としたたかさ

新聞の広告で目にして気になった本があったので、電子書籍版を購入した。 『カイジ「したたかにつかみとる」覚悟のはなし』 木暮太一 著 なぜ気になったのかといえば、広告に載っていたこの本の冒頭にあるこの文章を読んだからだ。 「成果を出せる人と、出せ…