書庫
バフェット氏の盟友で投資会社バークシャー・ハザウェイの副会長でもあるチャーリー・マンガー氏が亡くなった。 バフェットは日本でもよく知られているが、そのバフェットの投資手法に大きな影響を与えたマンガーについてはあまり知られていないのではないか…
爽やかな秋になり、読書するには快適な時期になった。 そこでこの秋に読みたい本を列挙してみる。 まずはこれ。 「価値」こそがすべて!―ハーバード・ビジネス・スクール教授の戦略講義 作者:フェリックス・オーバーフォルツァー・ジー 東洋経済新報社 Amazo…
9月になり、我が家の子供たちも学校が始まった。相変わらず暑いが、空気がやや秋めいてきているような気がしている。 こういう季節の変わり目は、体調を崩しやすくなったりするものだが、同時に変化に対応しようとするためか知的欲求が高まるように感じる。 …
私の子供たちも夏休みが始まった。子供たちが夏休みの宿題に取り掛かっているときは、大人も読書するといいのではと思っている。 そこでこの夏に読みたい本をピックアップしてみた。 まずはこれ。 冒険の書 AI時代のアンラーニング 作者:孫 泰蔵 日経BP Amaz…
人は暇があることをあまり肯定的に捉えていない。暇を過ごしていると何もすることがない空っぽな人と思われたりするからだ。だからある人は手帳のスケジュールが埋め尽くされていることに安心し、またある人は忙しさをアピールしたりする。 でも、時間に追わ…
連休というまとまった時間があるときこそゆっくり本を読みたい。 そこで読みたい本を挙げてみた。 希望の国のエクソダス (村上龍電子本製作所) 作者:村上 龍 村上龍電子本製作所 Amazon これは昔読んだことがあって、2000年代初めのころの小説だったと思う。…
新年に肩の力を抜いて気軽に読みたい本をピックアップしてみた。 まずはこれ。 絶対悲観主義 (講談社+α新書) 作者:楠木建 講談社 Amazon コロナ禍にウクライナ侵攻さらに物価上昇と世の中の先行きが悲観的になりがちな今こそ必要かもしれない。投資も自分の…
世界で初めて本格的な先物取引がおこなわれたのが大坂の堂島米市場といわれている。今では日経平均先物など様々な先物取引が行われているが、先物取引の発祥が日本であることを知った時、少なからず衝撃を受けたものだ。 現在では一般的な日本人の金融リテラ…
京セラ創業者の稲盛和夫氏が死去したことが報じられた。 その優れた経営手腕や経営哲学から稲盛氏を師とする会社経営者は多い。信者といっていいくらいに心酔している人もいる。 私が税理士事務所に勤めている時、事務所の所長に「盛和塾」の会合に連れて行…
もうすぐお盆ということもあって夏休みモードになっている人もいるだろう。夏休みには読書欲が湧くのだが、読んでみたい本をピックアップしてみた。 まずはこれ。 限りある時間の使い方 作者:オリバー・バークマン かんき出版 Amazon 時間の使い方というとタ…
一般的には信念を持つことは大事とされる。軸がブレない思考の下では行動も一貫したものとなり、それが信頼にもつながる。 だが、その信念がただの思い込みに過ぎないということもある。 投資で失敗するときは大抵この思い込みに陥っている。 この本は、そう…
投資で上手く行くための条件は、少数派でいられることだと私は思っている。少数派というのは多数派でないことであるが、言い換えれば群衆から離れたところにいるということでもある。 なぜ群衆から離れるのかというと、群衆の思考や行動に合理性がないことが…
戦国時代に群雄割拠したなかで、織田信長が天下統一寸前までいったのはなぜなのかはいろんな見方がある。 だが間違いないのは、経済力が重要であったということだ。 戦争をするにはなにより経済力がいる。兵を動員し、武器や食糧を調達するには金がいるから…
この歴史小説は以前に読んだ記憶があるのだが、小説自体の完結にかなり時間がかかっていたためか途中で読みかけのままであることに気付いた。たまたま歴史小説を検索していて目に留まって思い出し、もう一度最初から読んでみることにした。 楽毅は古代中国の…
橘玲氏の新著「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」が発売されたので早速読んでみた。 この本は、前著の「無理ゲー社会」で述べた生きづらい世の中をどう生きるかがテーマとなっている。そこで象徴的なのが「ハック」という言葉だ。 ハックというのはも…
会計の本というのは大抵とっつきにくい。数字や難解な会計用語が出てくることが多いからだ。これに世界史という歴史がくっつく。歴史は暗記もので苦手だったという人にとっては興味ないものだ。この2つがくっついているのだからこの本のタイトルを見ただけ…
コロナ禍ということもありできるだけ在宅していることも多く、必然的に本を読む時間が増えている。 最近読んだのは以下の本だ。 『ブロックチェーンがひらく「あたらしい経済」』 正田英樹, 田中貴規, 村上照明, 中城元臣, 安土茂亨, 株式会社chaintope 著 …
NHK大河ドラマや新1万円札の図柄に採用されたことで渋沢栄一が注目を集めている。その渋沢栄一を主人公にした小説「雄気堂々(上)(下)」を読んだ。 渋沢栄一は日本資本主義の父といわれるほど様々な企業の設立に関与し産業の礎を築いた偉大な人物だ。それほ…
後悔したくないと誰もが思う。死ぬ直前に「もっとああしておけばよかった。」と後悔するようにはなりたくない。 でも日常の忙しさに紛れて多くの時間を費やしてしまう。 周りに流されて漫然と過ごしてしまう。 それは自分の死なんて遠い未来のことだと思って…
自宅で過ごすことが増えたこともあり、本を読むことが増えた。投資やビジネス関連の本も読むが、小説もいくつか読んだ。 その中で、新型コロナウイルスという今だからこそ考えさせられるSF小説がある。それは小松左京氏の「復活の日」という作品だ。 生物化…
ある探し物をしていたら、探している途中で目にした別のもののほうが気になってしまい、探していたものはどうでもよくなってしまったということがよくある。 先日も同じようなことがあった。 ある小説をもう一度読んでみたくなって本棚を探しているときに、…
外出自粛要請が出ていることもあり、自宅で過ごしている。 こういうときは本をじっくり読むのがいい。 最近読む本の傾向が以前とは変わってきている。かつては投資本やマネー本が中心で、かなりの数を読んできた。今でも良質そうな本が出てくれば読むが、読…
新型ウイルスの感染拡大が収まらず、経済に悪影響を及ぼす「ブラック・スワン」になりうるかもしれないなか、その「ブラック・スワン」という言葉で有名になったナシーム・ニコラス・タレブ氏の「身銭を切れ」という本を読んでいる。 私は株式投資をするにあ…
新しい1万円札の肖像が渋沢栄一になったが、その知名度は意外と低いようだ。私の妻も「渋沢栄一?誰?」という反応だった。「日本資本主義の父」ともいわれる偉大な人物がさほど知られていないのは驚くべきことなのだが、これは学校の歴史授業での扱いによる…
ロボットやAIが広がってきたのは、人間がしたくないことを代わりにやってもらうためだ。だが一方で人間の仕事を奪い、生活するための収入源を失うことにつながる。このことが人々を不安にさせている。その不安を解決するものとしてベーシックインカムが取り…
もうすぐ平成が終わる。この平成の間はインターネットによって社会が大きく変化した。その変化によってこれまで常識とされてきたものの非合理さや理不尽さが浮き彫りになっている。働き方というのもその一つだ。終身雇用・年功序列という日本的雇用が日本企…
自由になりたい、といっても「自由」というものをどう捉えるかは人それぞれだ。私は経済的に自由になりたいと思っていた。投資をしているのもそのためだ。だけどこの本を読んで「自由」をもっと広く捉えるようになった気がする。 生きていくうえでは何かしら…
「哲学」というと難しい言い回しでよくわからないし、そもそも役に立たないと思っていた。だが世の中が大きく変化してきて、従来の考え方や仕組みではうまくいかないことが増えてくるとき、何か哲学的なものが必要になるのではないかと漠然と思っていた。た…
このブログでも読んでおきたい投資本として「投資で一番大切な20の教え」を取り上げたが、その著者であるハワード・マークスが新しい本を出した。 この本も内容はすばらしい。投資をするならこの「市場サイクルを極める」も読んでおいたほうがいいと思う。 …
TBSの「林先生が驚く初耳学」で紹介された本が話題になっている。 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ著 「なんであんな奴が評価されるんだ」と誰もが感じたことがあることを解説した本だ。行動経済学でいうハロー効…