9月になり、我が家の子供たちも学校が始まった。相変わらず暑いが、空気がやや秋めいてきているような気がしている。
こういう季節の変わり目は、体調を崩しやすくなったりするものだが、同時に変化に対応しようとするためか知的欲求が高まるように感じる。
そうした欲求を満たし、かつ、最近の世の中について考えるのに役立ちそうな本を選んでみた。
まずはこれ。
資本主義における資本は、もはや物的な有形のものではなく無形の資産がものをいう時代になっている。「資本のない資本主義」という言葉は非常に興味深い。株式投資をする者にとって読んでおいて損はないと思われる一冊。
次はこれ。
私の好きな橘玲の新著。社会正義の名のもとに世の中が狂気じみているように感じているが、それをクールな文体で明らかにする。
さらにこれ。
嫌がらせといえば、福島の原発処理水放出を巡る中国などからの迷惑電話が記憶に新しい。橘玲の本とも関連するが、意地悪や嫌がらせというものが何をもたらすのか、深く考えてみたい一冊。
最後にこれ。
「諦める」ことは否定的に扱われる。「最後まで頑張れ」「諦めるな」という言葉は時に人を追い詰める。だが、限られた人生の時間を考えれば、適切に諦めることも重要なはず。アスリートである著者だからこそ、努力だけではどうにもならないことに直面し、諦めることに向かい合ってきたに違いない。頑張ることも大切だけど、もっと肩の力を抜いて諦めることをもっと前向きに考えたい一冊。