投資狂日記

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【読書記録】「織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代」 武田知弘 著

戦国時代に群雄割拠したなかで、織田信長が天下統一寸前までいったのはなぜなのかはいろんな見方がある。

 

だが間違いないのは、経済力が重要であったということだ。

戦争をするにはなにより経済力がいる。兵を動員し、武器や食糧を調達するには金がいるからだ。

戦国時代の話は政治的なことが中心となりがちだが、その背後では経済力が大きく影響している。その戦国時代を経済面から眺めたらどうなるのか、信長と他の戦国大名とは何が違ったのかについて興味を持ったのでこの本を読んでみた。

 

信長が港を欲しがったのはなぜか

比叡山を焼き討ちしたのはなぜか

本願寺と対立したのはなぜか

なぜ安土に城を築いたのか

精強な武田氏が敗れたのはなぜか

これらのことを経済政策面から紐解くと合点がいく。

 

そして現在、ロシアがウクライナへ侵攻している。これを経済面から考えることも必要だろう。

今、ロシアは軍を動かすのに相当な金がかかっている。英国の調査機関によるとロシア軍の1日の戦費は200億~250億ドル、日本円にして約3兆円だという。たった1日で3兆円が費やされるのだ。

これだけ費やして得られるものとはいったい何なのか。

プーチンのやっていることは全く経済合理性を欠いている。

そしてなにより人の命を軽んじている。

こんなことが続くはずがないと歴史が証明することになるだろう。