投資狂日記

自由を追求するブログ

考えごと

自分が何を望むか

働き方改革が叫ばれて、働く場所や時間が柔軟になりつつある。だが、逆に言えば家族や友人と過ごしたりする時間もすべて、働こうと思えば働ける時間になるということだ。それは時間をどう過ごすかということを常に自分で決めなければならないことでもある。 …

3.11とアカデミー賞

東日本大震災から13年経った。時の流れは速いものだ。まさに光陰矢の如し。 今日、第96回アカデミー賞の授賞式が米ハリウッドで開かれ、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に選ばれた。 私はこの映画を観ていないが、震災を経験し…

個人におけるPL思考とBS思考

PL思考とは、損益計算書(PL)上の指標、たとえば売り上げや利益の最大化を経営の目的とする考え方をいう。これに対してバランスシート(BS、貸借対照表)を重視するBS思考がある。これは企業の価値を最大化すること、すなわち企業が将来稼ぐキャッシュを最…

出生数が過去最少を更新

人口減少の傾向が止まらない。 出生数の減少ペースが想定より速く、このままだと2035年には50万人を割るという。 こうしたこともあって、人口減少に歯止めをかけるべく様々な政策を打ち出してきたがたいして効果がない。 そもそも、なぜ人口減少対策が行われ…

株式市場の楽観ムードは警戒サインでもある

株式市場では最高値更新が続き、強気の楽観ムードが出来上がりつつある。新聞の紙面にも「楽観」の文字が出てきている。 株価が上がれば気分がいいものだが、こういう楽観ムードには警戒しないといけない。 著名投資家ジョン・テンプルトンの有名な言葉を思…

日経平均株価史上最高値に思うこと

ついに日経平均株価がバブル時につけた最高値を更新した。今年中には上回るかなと思っていたが、意外とあっさり突き抜けてしまった。 さてこの歴史的といってもいい瞬間の後、今後はどうなるのかを考えることが重要だろう。 日経平均株価が上昇していること…

会計監査の質の低下がもたらすもの

このブログでも何度か言及しているが、私はかつて公認会計士を目指していた。その当時、公認会計士の知名度は高いとはいえず、そもそも会計そのものがマイナーな存在だった。今でもそうなのかもしれないが、公認会計士の独占業務として財務諸表監査という仕…

株価と景気

日経平均株価がバブル時に記録した最高値に迫ったこともあって、注目度も高くなっている。メディアもそれに反応してか、ニュース番組での報道も目立っている。 そしてよく目にするのが、街頭インタビューで「株価が上昇しているが、日常生活でその恩恵がある…

価格から価値への潮流

今日の日経新聞1面で「物価を考える」という連載記事を読んだ。 この記事によれば、リセール消費という潮流ができつつあるという。とくにZ世代でこの傾向が顕著で、買い物時に「価格が安いこと」を重視するのではなく、再販価値(リセールバリュー)を意識し…

米国株の強さはこのまま続くのか

米国株が強い。S&P500指数はついに5,000を突破した。急激な利上げをしても株価が上昇し続けるのだからいかに経済力が強いかがわかる。 こうした状況をみて、日本からも米国株への投資が人気化している状態だ。 問題は、こうした状態が続くのかどうかというこ…

TOB価格と企業価値

ベネフィット・ワンを巡るエムスリーと第一生命の買収合戦は第一生命に軍配が上がった。 エムスリーが提示したTOB価格が1,600円だったのに対し、第一生命は2,123円の提示だったことから結果はほぼ見えていた。 ただ、このTOB価格は妥当なのだろうか。エムス…

世界から見直されつつある日本

台湾のTSMCが熊本に第2工場を設けるらしい。 この背景にあるのは経済安全保障だ。半導体は重要な戦略的物資となり、その供給網を確保するため生産地を世界各地に分散させる一環で日本が選ばれている。米中対立が激しくなり、さらに台湾問題が絡んでいること…

「推し」がある幸せ

今日の日経新聞1面記事のよると、上場企業の自社株買いが過去最高らしい。余剰資金を株主に積極的に還元し、資金効率の改善を図っているという。 投資家からすれば喜ばしいことと思える一方で、それだけでいいのかという懸念もある。これまで何のためにせっ…

投資とは、投資商品を消費することなのか

あちこちで投資が話題になっている。新NISAをどう活用するか、何に投資すべきなのか、など本当に盛り上がりを感じる。 その一方で、ブームのようなある種の危うさも感じている。 そもそも「投資」というものをどう捉えているのだろう。 おそらく多くの人は老…

投資に運はつきもの、だが運頼みになってはいけない

投資は不確実な将来に賭けることでもあるからどうしても運に左右される。 投資において運の要素をどれくらい排除できるのだろう。 例えば、宝くじはほぼ運頼みだ。過去に高額当選が出た販売所で買いたくなる心理はわかるが、それで実際に当たる確率が上がる…

「時は金なり」を考える

「時は金なり」という言葉がある。元々はベンジャミン・フランクリンの”Time is money”を翻訳したものらしい。 その意味は、「時間はお金と同じく貴重なものだから、浪費することなく有意義に使うことが大切である」とされる。 だが、フランクリンの意図はや…

幸福の追求と生産性

年明けに放送されるNHKのBSスペシャル「欲望の資本主義2024」を昨日観た。通常なら元日に放送されるのだが、能登で大地震が発生したことで放送延期になっていたのだ。 今年は「ニッポンのカイシャと生産性の謎」というテーマだ。 かつて日本的経営と称賛され…

急いては事を仕損じる

日経平均株価がバブル後最高値を連日更新している。今後はバブル時最高値の3万8,915円に迫るかが注目されるようになるだろう。 年が明けて株式市場は活気づいている。これは新NISAが始まったことも大きく影響しているのかもしれない。この上昇機運に乗り遅れ…

完璧な日々とは

昨日、映画「PERFECT DAYS」を観た。主役の役所広司がカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した作品だ。 「PERFECT DAYS」(完璧な日々)とは何なのか。 それが気になっていた。 映画の公式ホームページにあるあらすじに 「こんなふうに生きて行けたなら」 と…

年明けに思うこと

2024年が始まった。 年齢を重ねると新年に思うことも変わってくる。 新たな年を迎えるということは自分の与えられた残りの時間が確実に減っていることでもある。 昨年もいろいろなことが世界中で起きた。 そんななかで無事になんとか生きていることはきっと…

自分の保有銘柄にみる今年の変化

今年もあとわずかとなり、どんな1年だったか振り返る。 投資運用については苦戦した1年だった。市場ではバリュー株・大型株が優勢で、私の保有銘柄は上昇するどころかジリジリと下げ続けた。 下げ続けるということは何かしらの理由があるはずだと考え、保有…

日本の強み

今年は12月になっても暖かく師走の慌ただしさを感じなかったが、今日のクリスマスを迎えて一気に年末感が漂い始めた。子供たちの通う学校も今日が終業式となる。年末は家族で人気アニメ映画「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」を観に行くことにしている。 私…

国会議員を律する法律を国会議員がつくるという矛盾

自民党派閥の政治資金裏金に関する捜査が進んでいる。 政治家の責任が問われてしかるべき状況だが、法的にはハードルが高いらしい。現行の政治資金規正法では収支報告書の提出義務を会計責任者に課している。だから不記載や虚偽記入があった場合は、会計責任…

紙かオンラインか

会社四季報の新春号が発売された。 いつもならすぐに書店へ向かうのだが、今回はちょっと迷っている。 というのも、最近は老眼が進んできて細かい字を読むのが難儀になってきたからだ。もちろんワイド版があるのでそれも考えたが、やはりコンパクトなほうが…

宝くじと税金

テレビでは年末ジャンボ宝くじのCMが頻繁に流れている。そして相変わらず宝くじ売り場に行列ができているのだろう。 宝くじは最も割に合わないギャンブルで、買い続ければ確実にお金を失うことになる。当選するかもしれないという期待を抱かせるが、その確率…

潮目が変わる

アメリカでは利上げがようやく打ち止めになったかと思えば今度は利下げすら想定されている。インフレ抑制から景気減速への警戒が強くなった。 潮目が変わったようだ。 日米の金利差が縮まるということで為替が円高へ進んだ。といっても依然として差は大きく…

「家」と「屋」

自民党派閥の政治資金問題で大騒ぎだ。政治と金の関係は永遠の課題なのかもしれないが、なんともみっともない有様だ。これを好機とみて野党は批判を強めているが、その野党議員とて似たり寄ったりではないのか。 政治に携わる人は「政治家」といわれる。 一…

自治体格差

東京都が私立高校を含む全ての高校授業料を2024年度から実質無償化する方針を固めた。現行では世帯年収が910万円未満という所得制限があるが、その制限も撤廃するという。 私の娘はこの冬に高校受験を控えており、まさにこの政策の恩恵を受けることになる。…

真剣に遊べるか

このブログで以前、「遊び」について荘子の言葉を書いた。 荘子によれば、「遊び」とは人間の心と世界を結びつけて何物にも囚われない主体的で自由な心の在り方をいう。 遊びというと仕事や労働の反対語にように扱われる。実際、遊びの意味には「仕事がない…

そういえば5Gってどうなった?

私のスマートフォンは5Gに対応している。だがその恩恵を感じたことは今のところ全くない。スマホの画面では時折電波が5Gのエリアにいることを示しているが、特段何も変わらない。 一時期5Gは話題になって、株式市場でも関連銘柄が注目された。5Gが実現すれば…