投資狂日記

自由を追求するブログ

考えごと

「育てる」という感覚

小学生の娘は今、インゲン豆を育てている。というか、はじめは豆から芽が出るのを観察することが目的だった。シャーレに水を浸した脱脂綿を敷き、そこに豆を置いて発芽するのを毎日見守っていた。そしてついに芽が出始めると、娘はとても喜び、その芽の成長…

問う力

世の中で注目され、投資のテーマともなっているのが人工知能(AI)だ。これからAIが生活に溶け込んでくることはほぼ間違いない。その一方で、AIがもたらす脅威がその普及にブレーキをかけることもありうる。 いずれ訪れるであろうAI時代で必要とされるのは何…

お金と幸福度

年収がある一定水準に到達すると幸福度は頭打ちになるという定説がある。だが、最近これを覆す研究が発表されたという。 president.jp これまでの定説はノーベル経済学賞を受賞した二人の経済学者による研究で、年収で約1,000万円を超えると幸福度が頭打ちに…

日本企業の経営陣について思うこと

企業について分析しようとするとき、事業内容やビジネスモデルそして財務数値などを調べるが、経営陣がどんなメンバーなのかというのも知っておく必要がある。 日本企業の取締役会というと、最近では社外取締役とか女性取締役が話題になる。もちろんそれも大…

勢いと地力

保有銘柄の決算発表は終わった。 決算は株価に影響を及ぼす要因の一つだが、もちろんそれだけで決まるわけではない。多くの要素が絡み合っているからこそ株式投資は一筋縄ではいかないわけだ。 株価=RER×1株利益 と一般に表されるが、この式はシンプルなが…

決算で考えること

今週は保有銘柄の決算発表が多い。 その決算発表を見て一喜一憂してしまうものだが、そうした感情に流されて株式を売買してしまうことは非常に危険だし、成功からは程遠くなりがちだ。そしてもっと厄介なのは、決算内容とそれを受けた株価の動きが噛み合わな…

ATMのコンビニ化

キャッシュレスが世の中に浸透してきて、私も普段の買い物などは東京メトロのPASMOで決済している。チャージするときは利用している駅の改札でついでにしていたが、残高が少なくなって急遽チャージしたいときはセブン銀行のATMを利用する。 セブン銀行につい…

米地銀の破綻懸念とアップル預金

米国で利上げが続き、米銀の破綻が相次いでいる。先日もファースト・リパブリック・バンクが破綻した。市場は「次はどこだ」と警戒し、米地銀株は下落している。 その一方、アップルが始めた預金サービスが話題となっている。 年金利が4.15%という衝撃的な…

不正は衰退への兆し

ダイハツ工業で不正が明らかになった。海外向けに開発した車で安全試験の認証手続きを欺いたという。 この出来事がより深刻だと思うのは、ダイハツ工業がトヨタグループの一角だからだ。トヨタ自動車は日本企業で時価総額最大の企業であり日本経済での存在感…

努力の方向

努力することは大切だと思われている。確かに成功するには努力が必要とされる。だが、努力したからといって成功するとは限らない。これが厳しい現実だ。 それでも人は何かしら努力しようとする。 ただ、努力の方向を間違うととんでもなく時間を無駄にするこ…

地上から空へのシフト

昨日、NHKのクローズアップ現代で「空飛ぶクルマ」を取り上げていた。これは「投資の種」になると瞬時に思った。 日本のみならず世界で開発競争が続いていて、近い将来に移動革命が起きて暮らしが一変する可能性がある。 これは同時に自動車産業にも多大な影…

バフェットは日本株の何を見ているのか

東京証券取引所が発表した4月第2週(10~14日)の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家は1兆494億円買い越したという。買い越しは3週連続で日本株への注目が高まっているようだ。 その象徴ともいえるのが、ウォーレン・バフェットの動向だろう。バフ…

東京23区では億ションが平均らしい

新築マンションの価格上昇が凄いようだ。 不動産経済研究所(東京・新宿)の発表によると、2022年度の平均価格は東京23区で21年度から17.2%上昇して9,899万円だという。首都圏に範囲を広げると6,907万円で、こちらも高い。 低金利で富裕層からの需要が強いら…

”日本製”というブランドイメージ

先日、我が家の電子レンジの扉が開かなくなってしまった。温め終わって取り出そうとしたとき、取っ手から変な音がして開けることができなくなった。取っ手がカパカパしてしまい手ごたえがなくなったことから、扉内部の何かが劣化していて壊れてしまい、ドア…

激しくなるAIの覇権争い

ChatGPTが世の中を驚かせている。そしてChatGPTを公開したオープンAIがマイクロソフトと資本・業務提携を強化し、グーグルも負けじと独自開発した生成AIの外部提供を発表した。そして今度はアマゾンが生成AIに参入するという。 これから一層開発競争が激しく…

美意識について

レストランなどで時折変な箸の持ち方をして食事をしている人を見かける。テレビでもタレントが食事レポートする際の箸の持ち方に自然と目が行ってしまうことがある。 箸の持ち方によって育ちの良さがわかると世間でよく言われる。その一方で、箸の持ち方くら…

狂気の振り子仮説

日銀の黒田総裁が明日退任する。これでまた新しい局面へと突入することになるだろう。 それで好転するのか暗転するのかわからない。希望もあるが、絶望的な状況にもなりうる可能性もある。 このブログで何度も書いたが、幕末以降の日本は振り子のように揺れ…

親が望む子供に就いてほしい職業

新しい年度が始まって、子供たちも新しい学年を迎える。親にとって子供の将来は心配の種だが、子供が将来どんな職業に就くのか気なるものだ。 ソニー生命が公表した「子どもの教育資金に関する調査2023」によると、将来子供に就いてほしい職業のランキングト…

虚業とブルシット・ジョブ

4月になり新年度が始まった。学生から社会人になる人にとっては緊張する瞬間かもしれない。 私が社会人になりたての頃、「虚業」という言葉を知った。「虚業」とは「実業」の反対語で、辞書的には「堅実でない事業」を意味している。ただ、何をもって堅実で…

好きなことと能力の融合

今年のプロ野球が開幕する。WBCの優勝によって野球界は盛り上がっているように見える。米メジャーリーグも同じように注目を浴びるだろう。そしてその中心はやはり大谷翔平選手だ。 大谷翔平というかつてないほど類い稀な存在が生まれたのは偶然なのだろうか…

株式投資への不安と恐怖は克服できるか

株式投資への不安と恐怖は損をする可能性にある。 株式を買ったときの株価がその後に下落していけば含み損を抱えることになる。この含み損がまだ少ないときはいいが、次第に大きくなってくると平常心でいられなくなり不安で一杯になる。 その不安に耐えられ…

キャッシュを持つこと、手放すこと

株式を買う時のみならず何かしら投資行動を起こそうとする時、行動しやすい時期とそうでない時期がある。今現在は行動しにくい時期のように感じる。 資金を預金のままにしておけばインフレによって購買力が低下してしまうかもしれない。債券でもインフレには…

自分は自分、他人は他人

次女の通う小学校は昨日が終業式だった。 終業式といえば通知表。自分が子供の頃は、もらうときにドキドキしたものだ。 学校の成績というのはテストの点数だけではなく教師からの評価も混じっている。いわば他人からどう見られているかが明らかにされるとい…

信用を失うことの怖さ

経営不安が囁かれていたクレディ・スイスがUBSに買収されることになった。事の発端は米国のシリコンバレーバンクの経営破綻で、不安心理が飛び火した形となっている。 クレディ・スイスはこれまでも不祥事が頻発していて経営が不安定だとされてきた。しかし…

投資すべきは生き残る会社か成長する会社か

桜が咲く季節になった。 咲き具合もまだバラバラで、満開に近いものもあれば蕾のままが多いものもある。 いずれにしても桜の花が咲いている期間は短い。 桜と同じように企業の業績というのも満開の時期は案外短いように感じる。 長く継続して成長する企業だ…

テセウスの船とポートフォリオ

「テセウスの船」というと漫画やテレビドラマを思い浮かべるかもしれないが、そもそも「テセウスの船」とはギリシャ神話の伝説で有名なパラドックスの一つだ。 戦争に勝利した英雄テセウスの船を記念として後世に残そうとした。その過程で傷んだ部品が次々に…

ジタバタしない

米銀の破綻が連続して起きて世界が動揺している。 株式投資をしていると、こういう事に必ずと言っていいほど直面する。そして3月というのは感覚的に大きな波乱が起きることが多いような気がする。コロナ禍の株価下落もそうだった。 波乱が起きると株価は大幅…

波乱の前兆か

米国のシリコンバレー銀行が破綻した。また、シグネチャー銀行も破綻したという。シリコンバレー銀行はテクノロジー企業への融資で知られており、スタートアップが集まるシリコンバレーで金融の中核的存在だったらしい。また、シグネチャー銀行は仮想通貨関…

ブログを書くことの価値

はてなブログのグループに「ランキング」の新機能が付いた。 以前から外部でも「ブログ村」のようなサイトでランキングされたりしていて、それに参加しているブログも多い。 私も一時期ランキングに参加しようと考えたことがあって、設定したことがあるがす…

権力に取り憑かれる人たち

今日の日経新聞1面のトップは「中国が統制強化へ」というものだった。習近平体制になってまたさらに集権的になるようだ。 また、日本国内では放送法を巡る行政文書が波紋を呼んでいる。政権の意に沿わないテレビ番組に対し放送法の解釈を変更して政治的な圧…