投資狂日記

自由を追求するブログ

考えごと

真剣に遊べるか

このブログで以前、「遊び」について荘子の言葉を書いた。 荘子によれば、「遊び」とは人間の心と世界を結びつけて何物にも囚われない主体的で自由な心の在り方をいう。 遊びというと仕事や労働の反対語にように扱われる。実際、遊びの意味には「仕事がない…

そういえば5Gってどうなった?

私のスマートフォンは5Gに対応している。だがその恩恵を感じたことは今のところ全くない。スマホの画面では時折電波が5Gのエリアにいることを示しているが、特段何も変わらない。 一時期5Gは話題になって、株式市場でも関連銘柄が注目された。5Gが実現すれば…

米大統領選の行方を妄想する

来年は米大統領選があり、その結果によっては世界に大きな影響を及ぼすことになる。 「もし、トランプ氏が再び大統領になったら」という「もしトラ」という言葉も登場したりして、トランプ氏が大統領になった場合どうなるかを予想したりすることが増えつつあ…

無駄を許容できる余裕

最近は生産性や効率性が求められ、コスパのみならずタイパが重要視されている。そこでは無駄なものは徹底的に排除されるようになる。 無駄は本当に無駄なのか。 無駄とは、効果がないことや役に立たないことを意味している。 でも無駄が役に立っていることも…

自分の分身としてのお金

投資をするのはお金を殖やしたいからだ。 そして投資によってお金に働いてもらおうと考えるわけだ。 お金に働いてもらうということは、お金を自分の分身とみなすことでもある。 お金という自分の分身が働いて稼いできてくれることを期待しているのだ。 これ…

種蒔きと収穫

今年は秋らしさを感じる時が短いまま冬になってしまいそうだ。 秋は実りの季節でもあり食べ物がおいしくなる。こうしたおいしい食物を収穫できるのは種蒔きをしていたからだ。当たり前のことだけど、種蒔きをして丁寧に育てた結果、作物が収穫できる。だが、…

「無配は成長のため」は本当か

成長企業においては、利益で得た資金を配当として社外流出させるのではなく事業へ再投資したほうがよいというのが理論的に正しいとされている。 たしかに理屈の上ではそうだろう。 だが、現実の株式投資においてこれが本当に当てはまっているといえるのだろ…

ファジーからクリアーな世の中へ

かつて「ファジー(fuzzy)」という言葉が流行った。1990年の流行語大賞にもなっている。 この「ファジー」とは、曖昧なさまやぼんやりしたさまを意味し、境界が曖昧ではっきりしていない様子を表す言葉だ。 ファジーという言葉が流行ったのはまさにベルリン…

継続すること、諦めること

株式投資を長年していても、いまだに株式を売ることについては苦手意識がある。 この苦手意識が頭にあるからなのか、私の株式投資での究極目標は「売る必要のない株式を取得すること」にある。 売る必要のない株式とは、「成長し続けることで利益を積み上げ…

株式投資における「勝ち」と「価値」

株式投資において「勝ち」とは何を意味しているのか。 おそらく儲けたときに勝ちで、損したときが負けというものだろう。 でもこれがくせ者だ。 例えば、売買で1,000円の勝ちを99回したとしてもたった1回の売買で100,000円負けた場合はどうか。 勝率では9割9…

感情の揺れと株価

米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いた。他に米経済指標が賃金インフレの鈍化を示したことも加わり、米金融引き締めが長引く警戒感が和らいだ。今後の利上げが終わるかもしれない気配から米国株は続伸した。日経平均…

ホテル・カリフォルニア的金融政策

昨日、日銀は金融政策決定会合で長短金利操作(YCC)の再修正を決めた。そしてこれから米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えている。インフレが進む世界での金融政策が注目され、中央銀行総裁の言葉一つ一つからその意図を読み取ろうと躍起になって…

墓穴を掘った岸田政権

日経新聞とテレ東が行った世論調査で岸田内閣の支持率が発足後最低を記録したという。その原因はやはり所得税減税政策の不評にある。 国民有権者に受けがいいと思って推し進めたのだろうが、全く逆の総スカンを食らった格好となった。小手先の選挙対策という…

悲しい現実

イスラエルとハマスの衝突がさらなる紛争を招き拡大していくのか世界中が固唾を飲んで注目している。そしてウクライナとロシアの紛争と同じように一般市民に多くの犠牲が生まれている。 紛争の原因となるのは政治的な理由がほとんどだ。人によって政治的信条…

計画と臨機応変

先日読みたい本として取り上げたうちの1冊を読んだ。 読んだのはこれ。 最後はなぜかうまくいくイタリア人 (日本経済新聞出版) 作者:宮嶋勲 日経BP Amazon 日本人とイタリア人は気質が違うものの、共通する部分もあるように感じて興味深かった。 イタリアは…

投資の自己責任について

投資は自己責任ですることが大原則だ。でもこの自己責任というものを本気で自覚して投資している人はどれくらいいるのだろう。 感覚的には、この投資における自己責任を自覚している度合いが強いほど投資がうまくいくのではないかと思っている。責任を負う覚…

銘柄選別の視点

個別株投資においてどの銘柄を選ぶか、その根本原則に変化はないものの何に重点を置くかはその時々で変化する。 かつては成長性を最重視して配当については全く無視していたこともあったし、逆に配当を重視するような時期もあった。また、業種や業態に偏りが…

投資家の意志と矜持

なぜ投資をするのか。 ある目的を達成するための手段として投資を選び、それで儲けようとしているのか。 それとも儲けること自体が目的なのか。 いずれにしろ投資では儲けることが必要だ。 では、儲けるためならどんなことをしてもいいのか。 不当な手段で利…

NISAから感じる暗黙のメッセージ

来年から新しいNISAが始まる。内容が拡充されたことで注目され、資産運用への機運が高まっている。 岸田政権は資産所得倍増を掲げ、預金に偏った個人の資産構成を変化させて資本市場に資金を回し、経済を活性化させることを狙っている。 方向性としてはいい…

突き詰めて考えれば誰もが投資家である

投資についてだいぶハードルが下がってきている一方で、頑なに「投資なんて絶対しない」という人もいる。 投資しないという人はお金を大事に握り続ける。これは裏を返せば、お金という貨幣を保有する選択をしていることであり、立派な「投資判断」ともいえる…

投資における情報の扱い方

投資には情報が欠かせないということには異論はないだろう。でも投資に役立つ情報とはどういったものなのか。 人によって情報源は様々だ。 X(旧ツイッター)、ブログ、ニュースサイト、会社四季報、知人、証券会社の担当者などいろいろある。 株式投資の情…

ふるさと納税は本当にお得なのか

ふるさと納税で駆け込み寄付が増えているらしい。 10月からふるさと納税にかかった経費の算定対象が拡大されるため、返礼品を受け取るのに必要な寄付額を引き上げる自治体が増えるからだ。ふるさと納税では返礼品の調達や送料、仲介サイトへの広告費などの経…

インフレ税を意識する

今年初めにこんな記事を書いた。 www.crazy-investor.jp 先週、日銀は金融緩和継続を維持するということを決定したが、今度は政府が経済対策を打ち出すらしい。 その対策がどういうものになるかはわからないが、結局はバラマキのようなものになるのだろう。…

自分の価値基準で自分の価値はわかるのか

投資するようになってから価格と価値の違いについてずっと考えている。 価格とは何か。 価値とは何か。 投資ではこの価格と価値の違いを認識して、その差から利益を生み出すことが肝だと思っている。 なので、何かしらの価値基準を持つ必要がある。 その価値…

スポーツビジネスの潜在力

近頃スポーツの話題が多い。 プロ野球メジャーリーグで大谷翔平選手が見せた活躍に興奮する中、怪我によって今シーズンが事実上終わってしまったことにガッカリしてしまった人は多いに違いない。 バスケットボールでも日本代表が躍進を見せた。それに続くか…

新型iPhoneで考える価格と価値

アップルが新型スマートフォン「iPhone15」シリーズ4機種を発売すると発表した。日本での価格は最低価格でも10万円を超え、最上位機種では20万円近くとなる。 スマートフォンはすでに成熟化しており、性能による差はほぼ感じないほどになっている。そのため…

信用を削る企業、信用を積み上げる企業

企業のガバナンスに関連する事件が多発している。 ビッグモーターによって世間は中古車業界へ厳しい目を向けるようになり、同業のネクステージにも疑惑が浮上した。 そしてビッグモーターの不正を知りながらも取引継続の判断をした損保ジャパンの社長が辞任…

日本株の売買手数料無料化

SBI証券と楽天証券が日本株の売買手数料を無料にすると発表した。 これはかなりインパクトがある。証券会社にとって売買手数料は重要な収入源である一方、投資家にとっては悩ましいコストでもある。 売買手数料が無料となれば、投資を始めやすくなり裾野が広…

不安への対応

福島第一原発の処理水放出を巡って様々な反応がある。 中国の反応は、処理水の安全性の是非というよりも別の側面、すなわち台湾問題などでの米中関係の悪化が関係しているとみたほうがいい。 韓国で反対しているのは野党関係の人々で、そもそも対日批判する…

チャートから将来の株価動向を導き出そうとするのは占いと同じ

最近の日経平均株価の動きから、チャート上では「ミニデッドクロス」や「ダブルトップ」などといった下落サインが点灯しているらしい。マーケットアナリストやテクニカルアナリストといったカタカナの肩書を持った人たちの見解が新聞記事などに掲載されてい…