投資狂日記

自由を追求するブログ

この夏に読んだ小説

自宅で過ごすことが増えたこともあり、本を読むことが増えた。投資やビジネス関連の本も読むが、小説もいくつか読んだ。

 

その中で、新型コロナウイルスという今だからこそ考えさせられるSF小説がある。それは小松左京氏の「復活の日」という作品だ。

 

生物化学兵器を積んだ飛行機が墜落し、その細菌が爆発的に広まりまたたく間に人類がほぼ滅亡してしまう。そして唯一、南極の観測で残っていた約1万人が生き残り人類の復活を目指す、という内容だ。

 

SFとはいえ、かなり緻密でリアリティがある。だいぶ古い作品だから、所々で古さを感じるものの、それを踏まえても直面する問題の本質は変わらない。科学技術が発展する一方で、その使い方を誤れば自らを滅しかねない危うさを抱えている。

 

自然だけでなく経済面でも脆さがある。新型コロナウイルスは経済も破壊する可能性があり、それが何を引き起こすことになりうるか想像すると背筋が寒くなる思いがする。