ゴールデンウイーク後半が始まった。過ごしやすい気候の中で読みたい本を列挙してみる。
まずはこれ。
つい最近出た本。この本が非常に興味深いと思ったこんなきっかけがある。
お気に入りのスニーカーの靴底がすり減ってしまい、雨の日には靴の中に染み込んでくるようになってしまった。もう買い替えの時期かとも思ったが、お気に入りだったので捨てるのが惜しくもあった。そこでふと思い出したのが、いつも駅ナカで見かける靴やバッグなどを修理する店だ。いつもなら買い替えてしまうのに、今回は修理することにした。
この「修理する」という機会は減ってしまっている。そもそも修理できなかったり、修理代が高かったりして、それなら新品を買った方がいいとなるからだ。iPhoneなどのスマートフォンなどは典型的で、自分で部品を交換するなどで修理できず、修理代が高い。そんな状況はおかしいということで、欧州では「修理できるスマホ」が熱狂的な支持を集めているらしい。
パソコンのように自作できるスマホがあったら面白いのにと以前から漠然と思っていたが、「修理できるスマホ」が支持されるのはそんな思いを抱いている人々が少なからずいるということだ。
誰もが「仕方ない」「そういうものだ」と感じているものに疑問を持ち、これまでと違った視点でビジネスを起こし成功する事例が増えつつある。
この本はそんなパラダイム・シフトについて書かれている。今後の投資を考えるうえでも非常に興味深い。
次はこれ。
自由原理主義(リバタリアニズム)を信奉する人は多いが、ハイテク分野の大富豪もそうらしい。彼らは莫大な富とテクノロジーで「究極の自由」が約束された社会の実現を望んでいるという。
米国大統領選挙を控え、貧富の差が激しく分断が進む社会という背景も踏まえて考えてみたい。
最後にこれ。
以前、「暇と退屈の倫理学」を読んでとても面白かったので、その続きとして読みたいと思った本。帯に「自由は、目的を超える。」とあり、自由という言葉に反応してしまった。
目的に縛られ窮屈になっていないか。自由について考えたい一冊。