投資狂日記

自由を追求するブログ

投資

バフェットが再び日本株を買うならどの銘柄か

ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債を発行するらしい。そして調達した資金を日本株に投資すると予想されている。 バフェットはすでに日本の総合商社株を大量に保有しているが、商社以外の銘柄に投資するのでは…

市場の勝手な期待と失望に惑わされない

今日の日経平均株価は大幅に下落。 自民党総裁選で高市氏の当選期待が高まり株価が上昇していたが、結果は石破氏が当選ということで一気に失望感が出た。 高市氏であればアベノミクスの継承を意識し株価にはプラスとの判断が働いたが、金融所得課税強化や法…

自民党新総裁と株式市場の反応

今日は自民党総裁選挙の投開票日。株式市場がどう反応するか興味深く見守っていた。 日経平均株価は、3月決算企業などの配当の権利落ち日の影響があったものの上昇して始まる。 前場終わりにかけて株価は下落したものの、後場に入って上昇に転じ総裁選挙で高…

相場格言の解釈

「セルインメイ」という有名な相場格言がある。「株は5月に売れ」ということだが、5月になってこの言葉通りに実行している人もいる。 それは「5月に株価が下がるから、売り逃げしておこう」ということなのだろう。 だが、本来はこの格言には続きがあって、以…

国民総株主化構想

ZOZO創業者である前澤友作氏がX(Twitter)で発した内容が話題となっている。 彼は日本経済を活性化させるための一つの策として「国民総株主化」を唱えた。 できるだけ多くの国民が労働者や消費者というだけでなく資本家(株主)として経済に参画することが…

またミスター・マーケットが騒ぎ出しそうだ

今日の夜発表されるアメリカの雇用統計を控え、警戒感が高まっている。 日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)は8月初旬の暴落時に跳ね上がったが、その後はじりじりと下がり20ポイント付近にまで低下していた。ところがここへきてまた上昇…

金融所得課税強化の是非が再燃

自民党総裁選挙が近づき、各候補者が政策を明らかにし始めた。その中で、石破氏が金融所得課税の強化に言及した。 金融所得への課税強化については、岸田首相が格差是正という観点から税率の引き上げを検討したものの、その後株価下落を招いたことから軌道修…

セブン&アイへの買収提案は序の口か

セブン&アイHDがカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。アリマンタシォンはサークルKなどのコンビニチェーンを次々と買収して拡大した企業でセブン&アイよりも時価総額は大きい。 もし買収されたら国内最強コンビニで…

株式市場は資金調達よりも株主還元の場なのか

日本の株式市場で急落があった後、相場は戻りつつある。それを支えているのが企業による自社株買いらしい。 自社株買いをすることで自己資本が減少しROEが改善することになる。また、自社株買いをすることによって投資家に対し自社の株価が実態より割安であ…

結局あの暴落は何だったのか

8月初旬のあの歴史的暴落のあと、株式市場は冷静さを取り戻しつつある。今となっては台風が過ぎ去ったみたいなものだ。 そしてあの暴落について不思議なことがある。 いまだに明確に「○○ショック」という名がつけられていないことだ。歴史的な暴落であったに…

株式市場は投資家をふるいにかける

株式市場が歴史的な下落をしたことは、新NISAで投資を始めた人々をかなり動揺させたようだ。 そのNISAは政府の後押しでもあったためか、「政府に騙された」「国せいだ」と罵る論調も出てきている。 投資というのは、言わずもがなだが自分自身の責任で行うも…

ストック型ビジネスの魅力

私の保有銘柄の一つであるマークラインズが2024年第2四半期決算を発表した。純利益は前年同期比17.4%増と順調に推移している。通期の業績予想に対する進捗率は営業利益で48.4%でほぼ例年通りといっていい。 私がマークラインズを気に入っているのはそのビジ…

株価と感情の揺れ

株式市場ではまだ動揺が続いている。 ブラックマンデーを超える下げ幅を記録したかと思えば次の日には過去最大の上げ幅を記録するという事態がその動揺を物語っている。 投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数である日経…

株式投資はおおむね三歩進んで二歩下がるようなもの

先週の株式市場は歴史的な下落となった。今週も不安定な状況は続きそうだ。 とはいえ、株式投資をしていれば大きな下落に遭遇するのは当たり前と思っていたほうがいい。今回はたまたま歴史的な下落となっただけだ。 それもこれまでがあまりにも順調にほぼ一…

ジェットコースターとシートベルト

株式市場では連日急落している。ちょっと前には日経平均株価は42,000円を超えていたのに、一気に36,000円台まで急降下した。まさにジェットコースターに乗っているかのようだ。 こうした株式市場のジェットコースターに乗りなれていないとパニック状態になる…

オーナー系企業の醜態

株式投資においてオーナー系企業というのは魅力がある。オーナー自身が大株主であり経営者でもあるから、業績が悪化すればオーナー自身の株式の価値も下がることになる。だから自然と株価を意識した経営をする。このためオーナー系企業の株価が急上昇するケ…

シンプルなことを愚直に続けられるか

投資でうまくいっている人に共通していることは何か。 投資対象はもちろん投資手法についてもいろいろだし、技術的なことに共通点は見つけにくい。 では思考的にどうか。投資に対して研究熱心だったり好奇心が強いという傾向があるように思える。好きだから…

会計上の利益とキャッシュフロー

国際会計基準(IFRS)で損益計算書の開示ルールが2027年度から大幅に変わるようだ。 損益計算書の構造が変わって、「営業」「投資」「財務」の3区分が設けられることになる。この区分はキャッシュフロー計算書と同じで、損益計算書との比較がしやすくなるか…

真逆の展開

急に円高が進んだこともあってか今日の日経平均株価は大きく下落した。だが一方で、私の保有銘柄やウォッチしている中小型株銘柄は真逆の反応を示しているものが多い。 今まで弱かったものと強かったものが反転した形になったわけだが、これは市場の歪みを解…

徒歩か高速道路か

投資というのは労働から得た収入というフローを資産というストックへと変換させていくことだ。そういう意味では、貯蓄というのもフローからストックへ変換する一形態といえる。 そして、フローからストックへと変換させる目的があるはずだが、その目的に到達…

渋沢栄一のような人物は現代に現れるのか

今日から新紙幣が発行される。 新一万円札の顔となる渋沢栄一はNHKの大河ドラマにも取り上げられて知名度が上がった。 渋沢栄一は明治維新後における日本の産業の基礎を築いた人物だ。現在の日本を代表する大企業の多くは渋沢栄一が設立に関与している。 そ…

妻のポートフォリオのその後

今年2月初めに妻のポートフォリオに関する記事を書いた。 www.crazy-investor.jp このときは日経平均株価がぐんぐん上昇していく局面だった。その後日経平均株価が4万円を突破したものの、以降は下げて今は4万円に届かない水準にとどまっている。 今年半分…

分散か集中か

投資においては「卵を一つの籠に盛るな」といわれるように投資対象を分散することが常識となっている。 だが、こうした常識に真っ向から対立する人もいる。 バフェットやソロスが代表的存在だ。 「バフェットとソロス 勝利の投資学」という本を読んだことが…

上場企業の平均給与を投資家の観点からどう考えるか

総合商社5社の平均年間給与が過去最高になったらしい。特に三菱商事は2,000万円を超えたという。平均給与の高さではキーエンスが有名だが、総合商社も負けず劣らず高水準だ。 こうした現象は業績が堅調であるからでもあるが、賃上げムードによるものもあるだ…

NTTデータがデータセンターのREITに参入

NTTデータがデータセンターを投資先とするREIT事業に参入すると日経新聞が1面で報じた。国内企業でデータセンター専門のREITは初めてだという。 生成AIなどでデータセンターへの需要は伸びている。今後、国内のREITも追随してくるところが出てくるだろう。 …

増配の質

今日の日経新聞1面は「増配企業今期4割、過去最高 家計に3.6兆円流入」という記事だった。 上場企業が株主還元に積極的であることを示している。 こうした傾向もあり、配当を重視した投資家も増えているようだ。 ただ増配といってもその質の善し悪しがある。…

投機は難易度が高い

日本では投資といいながら実は投機であることが多い。投資をしているつもりでも実態は投機で、本人もそれを自覚していない。 そもそも投機とは何か。 投機という言葉はもともと禅宗の用語で「修行者の機根が禅の真精神にかなうこと。師弟の心機が一致投合す…

逆境に強い企業

もうすぐ会社四季報の夏号が発売される。といっても私は今年からオンライン版を利用しているので書店で買うことはない。 オンライン版にしたため1銘柄ずつ読み込んでいくことには適していないが、スクリーニングをうまく使うことで効率的に銘柄を調べること…

トヨタよ、お前もか

自動車大手で国の認証手続きを巡る不正が発覚した。そこにトヨタも含まれていることが事態を一層深刻なものとしている。 日本企業は品質にこだわりを持っている。トヨタも例外ではなく、そうした姿勢が世界中でメード・イン・ジャパンというブランドイメージ…

合成の誤謬

かつて経済学を学んだ時、「合成の誤謬」という言葉を知った。 合成の誤謬とは、個々のレベルで正しい行動をしていても、それらが合成した全体で見ると想定と逆の思わぬ結果を招いてしまう現象をいう。 例えば、個人が貯蓄や倹約に励んだら経済全体が縮小し…