投資
今週は中銀ウィークだ。日銀の金融政策決定会合でマイナス金利が解除されるのか、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げはあるのか、といったことが注目されている。 その内容によって為替が動き、株式市場も動くことになる。とくに今回は今後の趨勢に影響を…
株式市場の上昇が続いてきたことで、この状況がバブルなのではないかという意見もある。 最高値更新が続くと人々は高所恐怖症になるのか、頂点から転げ落ちることを想像し始めるのだろう。 私自身、この上昇が続くことについてやや警戒感を持っているが、そ…
投資においては「先回りすること」が大事だと思っている。これは他人と同じことをしないことにも通じている。 他人と同じことをしていては大きく儲けることはできない。みんなとは違う発想、行動でみんなが気づかないことに気づく可能性が高まる。みんなが気…
PL思考とは、損益計算書(PL)上の指標、たとえば売り上げや利益の最大化を経営の目的とする考え方をいう。これに対してバランスシート(BS、貸借対照表)を重視するBS思考がある。これは企業の価値を最大化すること、すなわち企業が将来稼ぐキャッシュを最…
日経平均株価が4万円に届きそうな勢いだ。 だがこれを牽引しているのは半導体関連株でしかないところに脆さが垣間見える。 株価上昇に沸く一方で、リストラも相次いでいる。先日は資生堂が1500人規模の人員削減を発表したし、ソニーグループやオムロンもリ…
株式市場では最高値更新が続き、強気の楽観ムードが出来上がりつつある。新聞の紙面にも「楽観」の文字が出てきている。 株価が上がれば気分がいいものだが、こういう楽観ムードには警戒しないといけない。 著名投資家ジョン・テンプルトンの有名な言葉を思…
ついに日経平均株価がバブル時につけた最高値を更新した。今年中には上回るかなと思っていたが、意外とあっさり突き抜けてしまった。 さてこの歴史的といってもいい瞬間の後、今後はどうなるのかを考えることが重要だろう。 日経平均株価が上昇していること…
このブログでも何度か言及しているが、私はかつて公認会計士を目指していた。その当時、公認会計士の知名度は高いとはいえず、そもそも会計そのものがマイナーな存在だった。今でもそうなのかもしれないが、公認会計士の独占業務として財務諸表監査という仕…
米国株も日本株も上昇基調にある中、逆行しているのがJ-REITだ。今日も日本株の指数を見ても上昇しているのに対し東証REIT指数は下落している。 この下落が続いているのは日銀の金融政策正常化による利上げへの警戒感があるかららしい。たしかに金利の上昇は…
米国株が強い。S&P500指数はついに5,000を突破した。急激な利上げをしても株価が上昇し続けるのだからいかに経済力が強いかがわかる。 こうした状況をみて、日本からも米国株への投資が人気化している状態だ。 問題は、こうした状態が続くのかどうかというこ…
ベネフィット・ワンを巡るエムスリーと第一生命の買収合戦は第一生命に軍配が上がった。 エムスリーが提示したTOB価格が1,600円だったのに対し、第一生命は2,123円の提示だったことから結果はほぼ見えていた。 ただ、このTOB価格は妥当なのだろうか。エムス…
新NISAが始まって、すでに限度額いっぱいになっている人もいるようだ。 この制度はメリットが大きいのは確かだが、デメリットも把握して利用しないとメリットが台無しになってしまうおそれもある。だから枠を目一杯に利用することに焦ってはいけない。 この…
このブログで度々取り上げている私の妻のポートフォリオ。前回は半年以上前に記事を書いた。以下がそれ。 www.crazy-investor.jp その後どうなったのか、また確認してみる。 するとこれがまた興味深い。 ちなみに保有銘柄と評価損益率は以下の通りとなってい…
今日の日経新聞1面記事のよると、上場企業の自社株買いが過去最高らしい。余剰資金を株主に積極的に還元し、資金効率の改善を図っているという。 投資家からすれば喜ばしいことと思える一方で、それだけでいいのかという懸念もある。これまで何のためにせっ…
株式投資における配当の位置づけにはいろいろな考え方がある。 成長性を重視するなら配当するのではなくすべて内部留保に回し、事業への投資を通じて企業価値を増大させ株価上昇によって投資家に報いるべきとされる。 逆に言えば、成長性がそれほど見込めな…
先日、JPXプライム150指数に連動するETFが上場した。銘柄名は「iFreeETF JPXプライム150」(証券コード2017)だ。 JPXプライム150指数は、東証プライム市場に上場する時価総額上位銘柄を対象に、財務実績に基づく「資本収益性」と将来情報や非財務情報も織り…
あちこちで投資が話題になっている。新NISAをどう活用するか、何に投資すべきなのか、など本当に盛り上がりを感じる。 その一方で、ブームのようなある種の危うさも感じている。 そもそも「投資」というものをどう捉えているのだろう。 おそらく多くの人は老…
東京証券取引所が要請した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」によって、各企業は資本効率の改善に動き出している。投資家としてもこうした動きに反応して、改革の成果がありそうな企業を投資候補として見つけ出したいところだ。 問題は資…
投資は不確実な将来に賭けることでもあるからどうしても運に左右される。 投資において運の要素をどれくらい排除できるのだろう。 例えば、宝くじはほぼ運頼みだ。過去に高額当選が出た販売所で買いたくなる心理はわかるが、それで実際に当たる確率が上がる…
これまでほぼ個別株に集中して投資してきた。ただ新NISAが始まったこともあり、その方針を本格的に見直そうかと思っている。 私は長期保有を前提としているので、投資する企業は財務内容が健全であることや事業に成長性があること、そしてその成長に持続性が…
2023年は東京証券取引所が「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」という要請を行った。そのなかでPBR(株価純資産倍率)に言及があり、低PBRを改善することが大きなテーマとなった。 だがPBRの改善というのは局所的なものでしかない…
今年もあとわずかとなり、どんな1年だったか振り返る。 投資運用については苦戦した1年だった。市場ではバリュー株・大型株が優勢で、私の保有銘柄は上昇するどころかジリジリと下げ続けた。 下げ続けるということは何かしらの理由があるはずだと考え、保有…
今年は12月になっても暖かく師走の慌ただしさを感じなかったが、今日のクリスマスを迎えて一気に年末感が漂い始めた。子供たちの通う学校も今日が終業式となる。年末は家族で人気アニメ映画「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」を観に行くことにしている。 私…
会社四季報の新春号が発売された。 いつもならすぐに書店へ向かうのだが、今回はちょっと迷っている。 というのも、最近は老眼が進んできて細かい字を読むのが難儀になってきたからだ。もちろんワイド版があるのでそれも考えたが、やはりコンパクトなほうが…
アメリカでは利上げがようやく打ち止めになったかと思えば今度は利下げすら想定されている。インフレ抑制から景気減速への警戒が強くなった。 潮目が変わったようだ。 日米の金利差が縮まるということで為替が円高へ進んだ。といっても依然として差は大きく…
私のスマートフォンは5Gに対応している。だがその恩恵を感じたことは今のところ全くない。スマホの画面では時折電波が5Gのエリアにいることを示しているが、特段何も変わらない。 一時期5Gは話題になって、株式市場でも関連銘柄が注目された。5Gが実現すれば…
バフェット氏の盟友で投資会社バークシャー・ハザウェイの副会長でもあるチャーリー・マンガー氏が亡くなった。 バフェットは日本でもよく知られているが、そのバフェットの投資手法に大きな影響を与えたマンガーについてはあまり知られていないのではないか…
このところMBOが相次いでいる。会計不正の不祥事発覚から迷走した東芝をはじめ、大正製薬やベネッセ、シダックスなどもMBOによって株式市場から退出することになる。 MBOする理由は、短期的な株価変動や株主からの圧力などから解放されて中長期的な視点で事…
投資をするのはお金を殖やしたいからだ。 そして投資によってお金に働いてもらおうと考えるわけだ。 お金に働いてもらうということは、お金を自分の分身とみなすことでもある。 お金という自分の分身が働いて稼いできてくれることを期待しているのだ。 これ…
今年は秋らしさを感じる時が短いまま冬になってしまいそうだ。 秋は実りの季節でもあり食べ物がおいしくなる。こうしたおいしい食物を収穫できるのは種蒔きをしていたからだ。当たり前のことだけど、種蒔きをして丁寧に育てた結果、作物が収穫できる。だが、…