投資狂日記

自由を追求するブログ

投資

去年との比較

今年もあとわずかとなった。 コロナ禍は続く中、ロシアのウクライナ侵攻という驚愕の出来事があり、安倍元首相が銃撃され命を落とすというこれまた驚きの事件があった。サッカーワールドカップで日本代表がドイツとスペインに勝ち、ベスト8まであと一歩まで…

局面の転換

昨日の日銀による金融緩和修正が市場を驚かせている。黒田日銀総裁は必死に「利上げではない」と釈明しているが、誰もが事実上の利上げと受け止めている。 急激な円安と物価高の批判、そして海外勢による日本国債の売り浴びせにさらされ、ついに動かざるを得…

四半期開示の行方

四半期開示を巡る動きがまた波紋を呼んでいる。 金融庁は6月に四半期報告書をやめて四半期決算短信に一本化する方針を決めていたはずだが、将来的に四半期決算の開示義務を廃止して企業の任意とするタイミングを検討してはどうかと言い出した。 四半期開示の…

資産評価額の変動幅

今年は日々の資産評価額を記録している。これまでは月単位で資産評価額の増減を大雑把に把握するだけだった。私の投資手法からすると、投資した企業の株価が急激に上昇して評価額がぐんぐん上昇するわけではなく、じわじわと評価額が増えていくことを狙って…

半導体とその関連企業

景気動向は株式投資にとって大きな影響を及ぼす。その景気動向を示す先行指標の一つとして半導体指数がある。半導体はコンピュータや電気機器・自動車など幅広く使われることから「産業の米」とも呼ばれ、その半導体需要が景気動向を左右するということで半…

輝きが色褪せた貴金属

私は金とプラチナの積み立てをしてきた。月にそれぞれ5,000円で合計10,000円の積み立てだが、かなり長い期間に渡っている。これは自分のためというよりも子供が将来成人したときにお祝いとして貴金属のジュエリーにでもしようと思っていたからだ。ジュエリー…

監査法人の規模と監査の質

金融庁は中小の監査法人に対し、体制の強化を目的とした統治指針の受け入れを義務付けるという。現行では統治指針の受け入れは任意だが、原則義務化して監査する企業数に見合う体制を整えているかなど情報開示を充実させることになる。 これは、杜撰な監査が…

マネーという竜の尻尾

マネーという竜がまた暴れている。 なんらかの重要な経済統計が発表されるたびに大きく反応して市場が動く。 10月の米消費者物価指数(CPI)が公表され、その伸び率が市場予想を下回たことで米利上げの減速期待を膨らませ、急速な金利低下と株高につながった…

仮想通貨と群衆雪崩

韓国ソウルの繁華街・ 梨泰院で発生した群衆雪崩による大事故は痛ましく、大きな群衆の力を制御する難しさを感じさせた。 この群衆雪崩という言葉で思い浮かんだのが近頃の仮想通貨についてだ。米国の金融引き締めが強化されるとビットコインをはじめとする…

株式市場のパッシブ化

株式投資について初心者の間でもインデックス投資が浸透してきている。とくに米国株指数に連動するETFや投資信託をとりあえず選んでおけばOKみたいな風潮がある。この傾向が間違っているわけではないが、株式市場全体がパッシブ化していくことに対して複雑な…

市場は勝手に期待し、勝手に失望する

最近の株価の動きを見ていると、やや楽観的な雰囲気になっているように感じる。 米国ではNYダウ平均が3日続伸し1か月ぶりの高値となっている。それは米長期金利が低下傾向にあるからだ。そしてその低下の背景には、米連邦準備理事会(FRB)が12月以降に利上…

日本国債は資産として魅力的か

国債は政府の借金であると同時に誰かの資産であるとよく説明される。国債が増えることは誰かの資産が増えることだから別に何も問題ないじゃないかというわけだ。 でもこれは、発行された国債が価値ある資産として誰かにすべて買われるという前提ではないのか…

税制改正に思うこと

自民党税制調査会が23年度税制改正の議論を始めるようだ。 資産所得倍増プランの柱としてNISAの拡充が期待されている。その一方で、富裕層への所得課税についても議論されるようで、また金融所得課税強化の表面化が懸念される。 ただ、岸田政権の支持率が下…

臆病ではなく慎重でありたい

株式市場が冴えない状況が続いている。今日も日経平均株価は大きく下げた。株式投資をしているとこのようなことは当たり前のように起きることなので気にしてもしょうがない。ただ、投資経験が少ないと評価損がみるみる膨らんでいくことに恐怖を感じるものだ…

投機か投資か

普段、「投資」といっても人によって意味合いが異なっている。いまだに世間の多くは投資といいながらそれが本質的に投機であることが多い。だから投資について話していても、相手が投機だと思っていると話が嚙み合わなくなる。そして投資=投機というその思…

長期投資と定点観測

株式で長期投資をしているとその間は何もすることがなく投資の面白さを実感できないと思われるかもしれない。確かに投資したあとは売買頻度は少なく、究極的にはほったらかしでもいいわけだから何もする必要はないともいえる。 特に長期で投資信託などを積立…

欲望の罠

先日、NHKのクローズアップ現代を観た。内容が「追跡! 投資ブームの影で広がる借金投資 ローン不正利用の実態」というものだったからだ。 相変わらず投資に関するトラブルは発生している。 番組で取り上げられたのは、住宅ローンを悪用し資産のない人たちに…

投資にストイックさは必要か

ストイックとは、自分を律し禁欲的に行動することを意味している。最もわかりやすい例としては、プロ野球のイチロー選手やサッカーのカズこと三浦知良選手のようなアスリートだろう。 このストイックという言葉はストア哲学に由来している。 本来のストイッ…

宝くじを買う心理

時折、テレビで宝くじのCMを見かける。 そういえば私はもうしばらく宝くじを買っていないが、妻は年末ジャンボ宝くじを少し買っていたりする。 買うと言っても数千円なので微々たるものだし、ちょっとした楽しみ程度としか捉えていない。大多数の人もそうだ…

目の前にあるチャンスに気付いているか

チャンスは掴むものだ。だがその前にチャンスに気付かないといけない。チャンスがあれば上手く行くのにチャンスがなかなか巡ってこないと愚痴をこぼす人もいる。でもチャンスが目の前にあるのに全く気付いていなかったりする。 チャンスは誰の目にも明らかな…

創業者とサラリーマン経営者

株式投資における銘柄選びで、カリスマ経営者の存在というのは難しいテーマだ。カリスマ経営者のほとんどは1代で自分の会社を育て上げ、そのことで世間から経営手腕を讃えられる。株価もぐんぐん上昇して株主に富をもたらしてくれる貴重な存在でもある。ビジ…

所得は少なく、資産は多く

先日、私の妻と娘が首都圏の合同学校説明会に行ってきた。来年中学3年となる娘も高校受験を意識し始めている。パンフレットをたくさん抱えて帰ってきたが、説明会の会場案内図のパンフレットに高校就学支援金制度について記載されていた。 高校就学支援金は…

決算書の解釈

保有銘柄の決算が出揃った。多くは第1四半期決算だが、私の保有銘柄では第2四半期決算もしくは第3四半期決算の企業もある。 全体的な印象として、増収はしたものの利益が伸び悩んでいる。保有銘柄は成長株が多いため、まずは売上が伸びてくれないと話になら…

金利上昇への耐性

日経新聞の記事に「膨張債務、金利上昇に弱さ 企業は50兆円過剰」というのがあった。 国と企業、家計の債務が膨らみ、日本経済の「利上げ耐性」が落ちているという。ひとたび金利が上昇に転じれば、利払い負担の増加で経済に強い下押し圧力がかかる可能性が…

投資における長期の意味

株式投資における「長期」にはいろんな解釈がある。 代表的なのは株を長い間に渡って保有するという意味での「長期」だ。これは積立投資を長く続けるという意味での「長期」と同じといっていい。十分な投資成果を得るには時間を味方にするという発想だ。 私…

日本株は1878年から144年で584万倍に上昇

日経新聞に面白い記事が掲載されていた。 明治大学が日本で株式市場が誕生した1878年(明治11年)を起点とする新たな株価指数を公表し、それによると日本株は144年間で配当の再投資効果も含めると584万倍に上昇したという。 584万倍となるともはや感覚的には…

決算内容と株価

保有銘柄の1つであるコムチュアが先週金曜日に第1四半期決算を発表した。 その内容は、売上高は前年同期比16%増だったものの経常利益は26.7%減という増収減益だった。減益だったことに驚いたが、中身をよく見てみるとあまり心配いらないと私は判断していた…

景気減速と利上げの狭間で見るべきなのは企業業績

米国のインフレに伴う利上げが株価の低迷を招いたが、このところ様子が変わってきている。為替市場では円高方向へ戻しているし、株式市場では日経平均ボラティリティー・インデックスが20を下回り落ち着きを取り戻しつつある。私のポートフォリオも7月に入っ…

ポイントという企業通貨

先週の土曜日は土用の丑の日ということもあってうなぎを食べた。 うなぎは高価な食材になってしまい、気軽に買えるようなものではない。でもうなぎを食べたいという欲求に抗うことも難しい。そこで思いついたのがクレジットカードで貯まったポイントを活用す…

エーアイテイーの2023年2月期1Q決算と他の注目決算

保有銘柄の一つであるエーアイテイーが昨日、第1四半期決算を発表した。 純利益は前年同期比56.7%増と好調。そして第2四半期累計と通期の業績予想を上方修正した。 上海のロックダウンによる影響でコンテナの取扱量は減少したものの、海上輸送の運賃が高止…