投資狂日記

自由を追求するブログ

決算書の解釈

保有銘柄の決算が出揃った。多くは第1四半期決算だが、私の保有銘柄では第2四半期決算もしくは第3四半期決算の企業もある。

全体的な印象として、増収はしたものの利益が伸び悩んでいる。保有銘柄は成長株が多いため、まずは売上が伸びてくれないと話にならないのだが、それはクリアしているのでその点は問題ない。

利益が伸びないのは売上が伸びた以上にコストが増えたことにある。そのコスト増で目に付いたのが人件費だ。世の中では物価上昇もあって賃上げムードだが、そうした世の中の動きというよりも先を見据えた上での人件費増加という意味合いが強い。今後は人手が足りなくなると想定してか、多めに人材確保したり人材を引き留めるために待遇を見直したりしている。そのため人件費が増加したわけだが、今後売上が順調に伸びていくことで人件費の増加分は吸収できる。そうなれば利益も増加に転じる可能性は高い。

 

ところが株式市場の反応は鈍かった。

単純に利益が伸びなかったことに失望したのかもしれない。それが今後の業績悪化に結び付くと思われたということもあるだろう。夏休み前でリスク回避ということもある。

 

決算書の内容をどう解釈するかは投資家によって異なる。だからこそ決算発表後の株価がどう動くかは興味深い。同じ決算書を読んでもある人は悲観的に捉え、ある人は楽観的に捉えたりする。表面的には悪い数字であっても、そこには意図があっての悪い数値であることもあり、株式市場ではそれに気付いていないということもありうる。

 

自分の思っていたのと違う反応が株式市場で起こった場合、自分が間違っているのかそれとも株式市場が思い違いをしているのかいつも考える。ほとんどは自分が間違っていることが多いのだが、時間軸を伸ばして考えるとまた違った見方となることもある。短期的には低迷するかもしれないが、長い目で見ればその低迷が次への成長への力を蓄えていることなのかもしれないのだ。

 

大きくジャンプするには一度しゃがむ必要がある。

今回の決算内容の多くはそのしゃがむ時期だとも解釈できる。ただ、ジャンプしようとしてこけたといえるものもあるので、そのあたりを慎重に見極めて銘柄の入れ替えも検討したい。