投資狂日記

自由を追求するブログ

長期投資と定点観測

株式で長期投資をしているとその間は何もすることがなく投資の面白さを実感できないと思われるかもしれない。確かに投資したあとは売買頻度は少なく、究極的にはほったらかしでもいいわけだから何もする必要はないともいえる。

特に長期で投資信託などを積立投資をする場合はそれこそ定期的にすればいいだけで、相場動向などは一切無視したほうがむしろいいくらいだ。

 

ただ、投資信託ETFとは違って個別銘柄に投資するのであればまったくほったらかしにしてしまうのは危険だ。個別銘柄ではその銘柄特有のことで株価が動き、それによって思わぬ損失を抱えることにつながるからだ。

 

そこで、ほったらかしにするかわりに定点観測をする。具体的には企業の四半期ごとの決算書をチェックすることだ。これに毎季の会社四季報を読むことを加えてもいい。この定点観測をするためには会計の知識が必要となる。株式投資には会計の知識が必要と考えているのはこの定点観測をするためなのだ。

 

定点観測をすることで時系列の変化を追うことができる。売上の変化、粗利率の変化、人件費の変化などに限らず時系列で見ると新たな発見があったりする。もし悪い兆候に気づけば素早く手を打ち損失を回避できるかもしれないし、逆に良い兆候に気づけば大きな利益を得るチャンスにもなりうる。

 

注意すべきは相場動向についてはあまり気にしないことだ。あくまで企業の変化に注目すべきであって、相場自体の動きに惑わされると結局は短期売買の誘惑に負けて売買するようになってしまう。

いつも思うのだが、株式市場で株価は日によって激しく動くけど企業が毎日株価のように変動しているわけではないのだ。

 

また、定点観測するには時間的にその数も限られたものとなる。だから定点観測する対象は厳選しておく必要がある。深く知るには集中する必要があり、集中するからこそ深く知ることができる。これは一般的な分散投資の考え方とは対照的だけど、知らないからこそ分散するならば、より深く知ることで集中するのも合理的だと考えている。