投資狂日記

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半導体とその関連企業

景気動向株式投資にとって大きな影響を及ぼす。その景気動向を示す先行指標の一つとして半導体指数がある。半導体はコンピュータや電気機器・自動車など幅広く使われることから「産業の米」とも呼ばれ、その半導体需要が景気動向を左右するということで半導体指数の動きが注目されることになる。有名なのはフィラデルフィア半導体指数で、SOX指数とも呼ばれている。この指数は、半導体の設計・製造・流通・販売を行う企業30社で構成されるが、実際のところ半導体に関連する企業はかなり多い。そもそも半導体を製造するにも様々な企業が関連していて、製造工程によって各企業の強みも異なる。

 

様々な産業で使われる半導体について知っておくことは株式投資においてもかなり重要だし、半導体関連企業を調べるだけでもかなり役に立つ。

 

半導体の製造工程は主に「設計」「前工程」「後工程」の3工程に分かれている。配線回路を設計し、設計通りの電子回路をウェーハ表面に形成する前工程、そして、チップへ切り取って組み込んでいく後工程というフローを経て完成する。

そして半導体の材料となるシリコンウェーハを製造している会社であるウェーハメーカー、半導体バイスそのものを製造する半導体バイスメーカー、さらに半導体バイスを製造するために必要な装置を製造する半導体製造装置メーカーが存在する。

ウェーハメーカーでは信越化学やSUMCOが世界の2トップを占めている。半導体バイスメーカーには3種類あって、垂直統合型メーカー(キオクシア、ルネサス エレクトロニクスなど)、ファブレス企業(QualcommNVIDIAなど)、ファウンドリ企業(TSMCサムスン電子など)がある。半導体製造装置メーカーとしては、東京エレクトロンアドバンテストなどがあり、企業によってどの工程に強みがあるかが異なる。

 

半導体関連企業というと上記のような企業に注目が集まるが、むしろ私が着目しているのが半導体の製造過程で使用される多種多様な材料を提供するメーカーだ。製造プロセスで用いられるフォトレジスト液やボンディングワイヤー、接着剤など消耗材がかなり存在していて、競争力が非常に強い企業があったりなかなか面白いのだ。

 

半導体関連株は景気敏感株の典型だけれど、実は景気に左右されにくく収益性もある企業も存在しているのではないかと思っている。この分野はもう少し深掘りしてみたい。