投資狂日記

自由を追求するブログ

臆病ではなく慎重でありたい

株式市場が冴えない状況が続いている。今日も日経平均株価は大きく下げた。株式投資をしているとこのようなことは当たり前のように起きることなので気にしてもしょうがない。ただ、投資経験が少ないと評価損がみるみる膨らんでいくことに恐怖を感じるものだ。

また、投資をしていない人もこうした状況をみて「やっぱり株なんてやらなくてよかった」と胸をなでおろしたりする。

 

株式投資が広まらないのはこうした恐怖心がつきまとうからだろう。

でもその恐怖心に逆らって株式投資を始め、その恐怖を実際に味わっても続けられるのには何か秘訣があるのだろうか。

 

何か得体の知れないものに触れる時、人は恐怖心を抱く。その恐怖心が行動を制限させることになるが、そこで臆病になるか慎重になるかで行動が分かれる気がする。

 

臆病では恐怖心で固まってしまい動けなくなってしまう。一方、慎重というのは恐怖心を感じつつも一歩を踏み出そうとする意志は少なからず残っている。臆病だと恐怖心をもたらすものは選択肢から排除してしまうが、慎重であることは注意深く軽々しく行動しないことでありその選択肢を手放すことはしない。

 

だから臆病な人はそもそも株式投資に手を出さず、手を出したとしても恐怖心ですぐに撤退してしまう。慎重な人は恐怖心を感じつつも一歩一歩着実に進もうとする。この違いが投資の成果にも表れるのではなかろうか。

 

大抵の人は臆病か慎重なのだが、まれに恐怖心を感じない人もいる。というより慎重さを忘れてしまう人といったほうがいいかもしれない。そういう人はガンガン進んでいき、時に大きな成功を収めることがある。だがたいていは長続きしないものだ。結局元に戻るか、それ以下に沈むことになる。生き残るためにも慎重さは必要な心構えといえる。

 

書いていて気付いたが、これは人だけではなく企業も同じではなかろうか。

臆病な企業は将来への投資をせず資金を貯め込むだけだ。慎重さの欠けた企業は勢いがあるように見えるが、その勢いが裏目に出ると一気に危機に陥り存続すら危うくなる。慎重な企業は常に注意深く着実に利益を積み重ねていく。

長期的に見て投資にふさわしいのはどういった企業かは明らかだろう。

 

臆病ではなく慎重であること、そしてそのその慎重さを忘れないでいたいものだ。