保有銘柄の一つであるエーアイテイーが昨日、第1四半期決算を発表した。
純利益は前年同期比56.7%増と好調。そして第2四半期累計と通期の業績予想を上方修正した。
上海のロックダウンによる影響でコンテナの取扱量は減少したものの、海上輸送の運賃が高止まりしていることと円安進行によって収益低下要因を補った。
経済環境が不透明な中、着実に業績を上げていることは頼もしい。業績予想を上方修正したことで、今後も好調継続が見込まれる。予想通り推移すれば配当の積み増しもあるかもしれない。
決算発表は昨日の正午で、株式市場の後場では一時急騰したがすぐにしぼみ、じりじりと上昇していく動きになった。この銘柄は株価の動きも派手さがない。だが今日は珍しく大幅上昇している。年初来高値を更新、さらには10年来高値も更新した。正直、あまり目立ってほしくない。
他に昨日発表された決算で注目したのは竹内製作所。ミニショベルなどを製造し、その品質の高さから「建機のベンツ」とも呼ばれるほどだ。
純利益が前年同期比で34.2%増となり、通期業績予想を上方修正し減益幅が減少した。原材料価格や運搬費の増加があったものの、値上げや販売数の増加そして円安によって吸収した。
やはり円安の影響が大きいようだ。通期予想では想定為替レートはをドル128円としており現在よりも円高水準となっている。このことからさらなる業績改善余地があるとも考えられる。
株式市場もそれを反映してか急騰している。それでも予想PERは10倍を下回っており割安感はある。ただ、景気敏感株でもあり業績も景気動向に左右されやすい傾向がある。もしウクライナ情勢が改善して復興需要が高まれば、業績のさらなる拡大もありうるかもなどと想像してしまう。為替動向も踏まえて、今後もチェックしたい銘柄だ。