投資狂日記

自由を追求するブログ

日本株は1878年から144年で584万倍に上昇

日経新聞に面白い記事が掲載されていた。

明治大学が日本で株式市場が誕生した1878年明治11年)を起点とする新たな株価指数を公表し、それによると日本株は144年間で配当の再投資効果も含めると584万倍に上昇したという。

 

584万倍となるともはや感覚的にはわからないぐらいだが、凄まじい上昇であることは確かだ。144年の間には日清・日露戦争世界恐慌や第2次世界大戦といった動乱を乗り越えての結果だけに株式投資が長期的に有効であることを示している。

 

でもあくまでこれまではそうだったということでしかなく、これからもそうだとは言い切れない。

当時の日本はアジアに台頭し始めた新興国でもあり、リターンは大きいがリスクも大きかった。危なっかしいところもあるが、それだけの活力もあったともいえる。

 

その活力は現在ではもはや失われ、高齢化に伴い没落していく様相を呈している。

このまま衰退していくのかもしれないし、あるいは何らかの理由で復活し再び活力を取り戻すかもしれない。

日本株もすべてが駄目というわけではなく、生き残るものと衰退していくものに分かれていき、いずれガラッと入れ替わるのだろう。

 

先日、日野自動車で不正が明らかになった。こうした不正は大抵企業体質が原因となっている。経済が成長していた頃にうまくいっていたことがそのまま硬直化して低成長の時代に合わなくなって、それまでなんとか抑えていた綻びが不正となって表面化しだしたのではないか。東芝三菱自動車三菱電機、みずほ、日本郵政なども同じように見える。これからもこうした事例は出てくるに違いない。

私が日経平均株価に採用されている大企業をなるべく避けるのは、こうした衰退局面にある企業に投資することを避けるためでもある。

 

144年で584万倍になった株価が将来ももっと上昇しているとすれば、おそらく現在あまり知られていない企業が数多く登場しているに違いない。そうした企業に長く投資できればきっと大きな成果を得ることができるだろう。