投資狂日記

自由を追求するブログ

投資における長期の意味

株式投資における「長期」にはいろんな解釈がある。

代表的なのは株を長い間に渡って保有するという意味での「長期」だ。これは積立投資を長く続けるという意味での「長期」と同じといっていい。十分な投資成果を得るには時間を味方にするという発想だ。

 

私も当初はこうした意味での「長期」で投資をしていた。

だが投資を続けているうちに「長期」の意味が変化した。これはブログでも以前から言っていることだが、株を長期間保有することが目的なのではなく、あくまで株を長く保有できたのは結果でしかないということだ。企業が成長し利益を積み上げ続けるからこそその企業の株を保有し続ける意味があるのであって、極端にいえば利益を生み出せない企業の株を長い間保有していても時間の無駄になる可能性がある。企業の成長が止まったとしたら別の企業に乗り換える柔軟性も必要なのだ。そして長い間保有し続けられる企業を見つけられたら大きな成果を得られる可能性も高くなる。だからこそこうした考えのもとでは銘柄選択が重要になるわけで、せっせと決算書を読み込んだりして企業分析をしている。

 

そしてもう一つ「長期」の意味があるのではないかと思っている。

それは、投資方針や手法を長期に渡って続けられるかということだ。人それぞれに投資方針があり投資手法があるが、それを堅持し続けて投資できているという意味での「長期」だ。私のような個別株投資であれ、デイトレードであれ、インデックス投資であれ、それを長い間に渡って継続できることが成果に影響するのではなかろうか。うまくいっている投資家はそういうところにブレがない。そういう一貫性がない人ほどインデックス投資をしていたはずがいつのまにかデイトレードになっていたり、デイトレードのはずが損切りできずに塩漬けという長期投資にすり替えたりして、結局成果を得られない。

 

むろん、それまでの手法で成果を得られなくなることはありうる。世の中は常に変化しているのだからいつまでもある手法が通用すると思っていると痛い目に遭う。世の中の変化に応じて自分自身も変化させていく必要はあるが、その変化も一貫した方針のもとでなされるものでなければ単なる右往左往でしかなくなる。