今年は日々の資産評価額を記録している。これまでは月単位で資産評価額の増減を大雑把に把握するだけだった。私の投資手法からすると、投資した企業の株価が急激に上昇して評価額がぐんぐん上昇するわけではなく、じわじわと評価額が増えていくことを狙っているので、資産評価額の変動については大雑把な把握で十分なのだ。
しかし、今年から自分独自の株価指数(投資狂指数)を作ってみて、その変動を記録していくということを始めてみたのだが、そのついでに自分の資産評価額の変動も日々記録してみたのだ。
その記録がもうすぐ1年経過する。今年の株価は軟調であったことから資産評価額も現時点では昨年より減っている。ただ、この1年間には浮き沈みがあって、全体的には軟調であるものの一時的には好調だったときもあったのだ。
今年最高額を4月上旬に記録した後、6月中旬に最低額を記録し8月にかけて戻したものの9月から10月に再び低迷し、そこから回復途上である現在となっている。こうした変動はさほど気にしていなかったが、試しに最高額と最低額の差額を計算してみると約740万円もの金額になっていた。自分が感じている以上に資産評価額は大きく変動していたのだ。投資額がそれなりに多額であるために変動額も大きくなるのは確かだが、株式投資というのものは1年でこれくらい変動しうるものなのだ。
これだけ日々変動しているにもかかわらず平然としていられるのはなぜか。
それは私の追い求めているものが企業価値の増加によって得られる利益であって、日々の株価の変動そのものから利益を得ようとはしていないからだろう。
その時々の経済状況や思惑によって激しく動く株価より、その企業の日々の行動が着実に利益を生み出しているかどうかが重要と考えている。企業が利益を生み出し、それが積み上がっていくことで企業価値は増加して、やがて株価は上昇していき配当も増えていく。そうした利益を享受するにはその企業の株式を保有し続けることだ。
日々の株価が変動しようとも、企業が着実に利益を生み出している限りそれほど心配する必要はない。そう思うからこそ日々の株価の変動に動じることもなくなるのだ。