投資狂日記

自由を追求するブログ

日経平均株価史上最高値に思うこと

ついに日経平均株価がバブル時につけた最高値を更新した。今年中には上回るかなと思っていたが、意外とあっさり突き抜けてしまった。

 

さてこの歴史的といってもいい瞬間の後、今後はどうなるのかを考えることが重要だろう。

 

日経平均株価が上昇していることは喜ばしい。だが、手放しで喜んでいいものでもないと思っている。

この上昇をもたらしたのは海外投資家だ。しかも買われているのはグローバルに稼ぐ大企業だ。内需系が多い新興企業などは冴えないままだ。

これが何を意味するか。

 

今、日本の投資家は海外株に目が向いている。

そして海外投資家は日本のグローバルな大企業の株を買っている。日経平均株価が上昇しているのは、日経平均を構成する銘柄の中でグローバルな大企業が買われているからだ。市場全体の指数であるTOPIXはまだバブル時最高値を下回っている。

 

ここから読み解くと、日本は少子高齢化によって日本国内の成長性には限界があると感じていて、海外での成長を取り込もうとしているということだろう。半導体関連株が好調なのは、日本国内での設備投資が活発なこともあって今後成長が見込める数少ない分野だからで、同時にグローバルで稼げるからだ。

 

為替が円安だから輸出企業に有利という側面もあるが、円安というだけで業績が嵩上げされている企業はいずれ崩れることになる。そして、国内だけでしか事業展開できない企業は、ジリ貧になっていくのではないか。だから海外でグローバルに稼げる日本企業が買われるし、日本の成長性を見限った日本の投資家は海外株へと向かっている。

 

こう考えると、日本の中小型株でも海外で稼ぐ優良企業は結構あるので、今後はそういった企業が狙い目かもしれない。一方で内需系の企業は厳しいような気がしている。