投資狂日記

自由を追求するブログ

株価と景気

日経平均株価がバブル時に記録した最高値に迫ったこともあって、注目度も高くなっている。メディアもそれに反応してか、ニュース番組での報道も目立っている。

 

そしてよく目にするのが、街頭インタビューで「株価が上昇しているが、日常生活でその恩恵があると感じているか」という質問だ。

この質問の背景には、「株価がいくら上昇しても実際の生活では景気がいいとは感じられない。だから何かおかしいですよね。」というニュアンスがあるように感じる。

だから質問を受けて答える側も「物価が上がっているのに給料はあまり上がっていないので、株価が上昇していても自分には関係ない。」といったような回答になる。そして、「株高ですごく儲かってます。」というような人は街中ではなぜか登場しない。

株式に投資していないから株高による恩恵を受けられないというだけの単純な話ではないのか。

 

株価は将来を予想したものであって、景気の先行指標といってもいい。なので必ずしも現在の状況を反映したものではない。今現在は景気の良さを感じられなくても、将来は良くなりそうだと予想する人が多ければ株価は上昇しうる。そういう意味で、株価が上昇していることイコール景気の良さとは限らない。株高が景気の良さに結びついていないことを伝えたいのだろうが、どうして株高を悲観的な意味合いで捉えようとするのか不思議でならない。

 

そしてもう一つ、株式投資をしている人がまだまだ少なすぎるということだ。街中でインタビューして、株式投資している人にまったく遭遇しないというのは、いかに株式投資が一般的なこととして普及していないかを物語っている。いたとしてもそれは証券会社の建物の前で株価ボードを眺めている人だったりする。そもそもそういうところでしか投資家に遭遇しないと思われているのだ。

 

新NISAも始まって株式投資への関心は高まっているが、それでも実際に株式投資へ行動を起こす人はまだまだ少ないのだろう。だが、今後は投資をする人としない人との格差が生まれることになる。そしてそれは実際に景気が良くなった時には決定的な差となって明らかになるに違いない。

 

そもそも株高による恩恵と景気による恩恵は別物なのだ。

そして株高の恩恵は株式に投資していない限り受けることはできない。至極当たり前のことだ。