投資においては必勝法というものは存在しない。ある時に通用する方法があったと思っても、すぐに通用しなくなる。
それでも何かしらの法則やパターンを探し出そうとしてしまう。
書店に並ぶ投資本もそうだ。
その本の著者が実際にうまくいった方法をもとに書かれている。それでうまくいくこともあるだろうし、そうでないこともあるだろう。
要するにパターン化などできないのだ。
株式の買い時、売り時やどういう銘柄を選ぶのか。
個別銘柄かインデックスか。
短期投資か長期投資か。
一括購入か積立か。
どれがいいかなんて本当のところはわからない。
にもかかわらず無理矢理に成功パターンを探し出して、それと思われるものに固執してしまう。それが失敗のもとなのかもしれない。
決まったパターンなどない。
その都度臨機応変に考えることができるかが大事なのかもしれない。
人によって環境は異なるし、同じ条件で投資に参加しているわけではない。ならば人によって方法は異なって当然だし、その人に適している方法も時と場合によって変化するものだ。
人の意見は参考にしつつも絶対視してはいけない。
必ず自分で考えて行動することこそ肝要なのだ。
パターンを求めてしまうのは、考えることをしなくて済むからだ。
投資というのは脳に負荷がかかる作業の一つだ。だからこそパターン化で楽をしようとしてしまう。
投資が楽して儲かるものだと思っているなら、それは甚だしい勘違いであることにいずれ気付くことになる。
パターンを追い求める心理からいかに離れるか。
これが簡単なようで難しい。