投資狂日記

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新NISAの弱点にどう対処するか

新NISAが始まって、すでに限度額いっぱいになっている人もいるようだ。

この制度はメリットが大きいのは確かだが、デメリットも把握して利用しないとメリットが台無しになってしまうおそれもある。だから枠を目一杯に利用することに焦ってはいけない。

 

この新旧NISAでのデメリットは、何といっても損益通算ができないことだ。

通常であれば、損失が発生したとしてもその年に得た利益と相殺することができる。それによって節税が可能になるわけだ。だが、NISAでは損益通算が認められていないため、NISAで生じた損失はまさにただのの損失でしかなくなる。

さらにNISAでは繰越損失も認められていないため、損益計算で相殺できなかった損失を翌年以降に繰り越して相殺することもできない。

 

そもそもNISAでは利益に税金がかからないのだから、損益通算にそれほど意味はないようにも思える。でも逆に言えば、NISAは利益が出ない限り意味がない制度でもあるわけだ。

損失が出てもその損失を活用する機会はなく、とにかく利益を出さないといけない。

これはかなりのプレッシャーでもある。

 

だから、ハイリスクなものはNISAに向いていない。ハイリスクな銘柄で大きな含み損を抱えたら、損切りも難しくなる。通常であれば損益通算のため損切りするという決断ができるのだが、NISAではただの損失でしかないため結局含み損のまま抱え続けることになりかねない。そうしたらいつまでもNISAのメリットを享受できないままになってしまう。

 

NISAではとにかく利益の可能性を高めないといけない。含み損を抱えること自体がリスクになる。

投資信託の積み立てをしたとしても相当期間含み損を抱えることは十分にありえるわけで、利益が出るまで耐えることができるかが鍵となるだろう。

 

新NISAといえども株式投資そのものが簡単になるわけではない。

投資で利益を生み出すのはなかなか厄介であることには変わりないのだ。