これまでほぼ個別株に集中して投資してきた。ただ新NISAが始まったこともあり、その方針を本格的に見直そうかと思っている。
私は長期保有を前提としているので、投資する企業は財務内容が健全であることや事業に成長性があること、そしてその成長に持続性があることなどを重視してきた。そうすると必然的に選ばれる企業はごく少数となる。そういう企業を投資候補として監視しているが、これが頻繁に入れ替わることはあまりない。やはりいい企業はいい企業のまま続いていく可能性が高いのだ。また、新しい銘柄を発掘しようとしてもなかなか見つかるものでもない。株式市場での株価の動きに敏感に反応して取引するスタイルならまた違うのだろうが、そういうタイプでもない。
また、キャピタルゲインよりもインカムゲインへの意識が強くなってきていることも関係しているのだろう。実際、保有銘柄も配当利回りが高い銘柄が中心となっている。
つまりは個別銘柄への関心が薄れてきたのに加え、インカムゲイン重視へ傾いているのだ。こうしたことがETFやREITへ重心を移そうと考える背景となっている。
インカムゲインを重視するならREITを積極的に活用する。金利上昇圧力もあって、最近の日本のREIT市場は低迷気味であるが、かえってそこにチャンスがある。
そしてETFでは主に海外を意識する。ETFも充実してきていて、フィラデルフィア半導体株指数に連動する半導体ETFといったものもある。また、新たに米国高配当株ETFや米国連続増配株ETFが1月18日に上場予定となっていて、インカムゲイン重視ならS&PのETFよりもいいかもしれない。さらに海外REITのETFもあり、先進国と新興国のそれぞれに投資してみるのも面白いと思っている。