「災害は忘れたころにやってくる」とよく言われるが、株式市場における暴落も似たようなものだ。だが、暴落が自然災害と異なるのは、人間の心理が大きく影響していることだ。だから暴落というのは人災とも言えるのかもしれない。
年が明けて、今年の株式市場の予測は強気なものが多い。だからこそ逆にそれが外れたときの衝撃が大きくなる気がする。昨年はトランプ関税の発動の時に大きく下落して以降、目立った暴落は起きていない。暴落へのマグマが蓄積されていると考えられなくもない。
いずれにしろ、年に数回は必ず暴落がやってくると覚悟しておいたほうがいい。そう思っていれば無駄にパニックにならず、ちょっとは冷静さを保つ助けになるだろう。
さらにいいのは、発想を転換することだ。
株式市場で暴落が起きたら、それはバーゲンセールが始まったと思えばいい。
デパートでもネットショップでも定期的にバーゲンセールが行われているように、株式市場でも不定期にバーゲンセールがあると思えばいい。しかもそれはかなりお得であることが多い。
なぜなら、デパートなどのバーゲンセールには客が殺到して混み合い、欲しい商品が手に入らないことすらあるが、株式市場のバーゲンセールではなぜかみんな逃げ出そうとして閑散としており、びっくりするほどの安値がついていて手に入れやすくなるからだ。
ただ気を付けるべきは、手に入れるのは質のいいものだけだ。
価値の低いものを安い価格で手に入れても意味がない。
価値が高いものを安く手に入れることにこそ意味がある。
だから価値あるものを判別する目利き力を鍛えておかないといけない。
株式市場で暴落というバーゲンセールが始まったら、その目利き力が活きることになるだろう。