投資狂日記

自由を追求するブログ

未来予測

アメリカ大統領選挙の動向を見るにつけ、世界中で混迷が深まっているように思える。コロナ禍の影響がそれを加速させている面もある。この先、世界がどうなるのかを予測することは、それが実際そうなるかどうかはともかく、頭の体操にはなる。

 

現在の混迷の根本には先進国を中心に生じた経済格差がある。暮らしが一向に豊かにならない苛立ちが蔓延し、その苛立ちを汲み取る政治家が台頭してきている。そして彼らは苛立ちを煽るような言動でさらに支持を集めようとする。

そうした政治家がついに権力を握る。支持者の熱狂は高まり、批判する者を排除するようになる。こうして強権的な国家が誕生することになり、今まさに世界中のあちこちでこうした状況になりつつある。

 

だが権力者は権力を握ったものの、経済を一遍に好転させるような魔法の杖を持っているわけではない。一時的には良くなるかもしれないが、長続きはしない。誰かの欲望を満たせば、新たに誰かが不満になるのだ。経済がいっこうに改善されなければ、それまでの支持者は権力者に対して猜疑の目を向けるようになる。それを察知した権力者は自らの強権によって都合の悪いことを隠し、不満を抑え込もうとする。そして不満の矛先を外に向けさせ、外に対して憎悪を煽るのだ。そしてついには権力者が自らの地位を守るために自国民に対して刃を向けるようになり、それに反攻する過程でまた新たな権力者が台頭し始める。

 

こうして混迷はさらに深まることになり、新たな秩序ができるまで続くことになる。

その秩序がどんなものかはわからない。今より良くなっている保証はない。

 

これは未来予測ではなくて、歴史的に何度も繰り返されてきたことなのだ。

科学や技術が発展しても人類の欲望は変わっていない。

世の中をリセットしたいという多くの人々の潜在的な欲望が蔓延し、それがついに表面化するような状況になったとしたら・・・。

できればそういう未来は予測はしたくないものだ。