投資狂日記

自由を追求するブログ

米大統領選挙後の世界

注目の米大統領選挙はトランプ氏が当選した。私の予想は見事に外れたわけだが、別の意味ではこれで良かったとも思っている。

 

というのも、もしハリス氏が当選していたら米国内がもっと混乱するかもしれなかったからだ。トランプ氏は敗北を認めず、選挙が不正だったと主張し、それに呼応する支持者が暴動を起こす可能性が十分ありえた。それだけ一般庶民の不満は溜まっていて、トランプ氏が当選することによってその不満の噴出は起きず、表向きは平穏を保った。

 

だがその平穏がいつまで続くかはわからない。

トランプ氏はいくつもの罪状を抱えているが、再び大統領になることでその罪状をチャラにしようとするだろう。もしそうなれば法の公正さに疑問が生まれることになる。そして、司法がトランプ氏を支持する人々には有利になり、支持しない人々には不利になるようなことがまかり通るようなことになればかなり危険な状態となる。この法秩序が崩れることのほうが怖い。

 

経済的にはトランプ氏に期待する投資家は多いようだ。たしかに石油やガスの掘削を推進しエネルギー価格を下げたり、減税も追い風になる。だが一方で、関税を高くすることによる弊害も生まれるだろう。

 

ともかく、これからトランプ氏の言動に振り回されることになる。

それでどうなっていくかはわからない。

 

ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウスの「自省録」にある言葉を思い出した。

 

「空中に投げられた石にとって、落ちるのが悪いことでもなければ、昇るのが善いことでもない」