4月からは様々な制度が変わる。そして値上げラッシュも見込まれている。
だが値上げというよりも円という通貨の価値が減っているという事実の表面化と捉えた方がいいと思っている。
こうしたインフレが続けば、銀行に預けている預金の価値はどんどん目減りしていく。働いて収入が増えたとしても、もらう円の価値が目減りしているので、本来あるべき労働の価値に反映されていないならますます貧しくなる。
デフレの時は現金を持っていることが結果として最も妥当な選択だった。だがインフレの時代になってもそれを続けることは悲惨な結果になりかねない。
投資は資産を増やす手段であるが、インフレ時代は資産を守るためにも投資をせざるを得ないのではないか。
本来なら金利が上昇することで帳尻を合わせるはずなのに、日銀はなかなか利上げをしない。というより異次元緩和という劇薬の後遺症のせいで身動きが取れない。
そんな状況にあって、「投資は難しいから」と言って敬遠し続ける人と、インフレが及ぼす危機感を肌で感じて行動に移す人とで数年後には明暗がはっきり分かれることになるだろう。
今のところ株式市場は不透明なイラン情勢によって軟調であるが、数年後には日経平均株価が10万円になる可能性ももはや荒唐無稽ではない。株価が上昇するというより円の価値が低下することによって名目値が膨れ上がるからだ。名目GDPも増えることになる。
名目値が増えることで好調に見えてしまうが、インフレを考慮した実質値ではたいしたことがないわけだ。だから日経平均株価が10万円になっても経済が必ずしも絶好調とはいえず、実態は多くの人が貧しくなっていることになるだろう。
政府がなんとかしてくれると期待してはいけない。
政治家はむしろインフレになることを望んでいる。名目値で数字が大きくなったことを誇示するに違いない。
自分の資産は自分で守るという自己責任がまさに求められる。
逆に他責思考であり続ければ苦境に陥ることになるだろう。