投資狂日記

自由を追求するブログ

歴史の振り子が加速する

自民党の新総裁が高市氏に決まった。「責任ある積極財政」を掲げる同氏に注目が集まり株式市場は大幅上昇、為替は円安で反応し、長期金利には上昇圧力がかかっている。

 

ところで「責任ある積極財政」とは何なのか。

おそらくはアベノミクスが念頭にあるということなのだろう。ネットでも財政拡張を求める論調は強く、総裁選での党員票が高市氏に流れたのもそういう傾向を反映したからだとも考えられる。

 

アベノミクスによって円安が進み株価は上昇した。インバウンドが定着し企業業績も向上した。だがそれで暮らしが良くなったかというと必ずしもそうではなかった。結局のところ観光資源をはじめ日本が長年培ってきたものを円安によって叩き売り、切り売りしてきただけのような気がしている。

 

円安のなかコロナ禍とロシアのウクライナ侵攻によってエネルギーや食料品の価格が上昇し始め、インフレが生活を脅かしている。インバウンドによって外国人の消費が経済的な恩恵をもたらしたが、街中に外国人が溢れる状況を目の当たりにするようになると、豪遊する外国人に対し日本人が貧しくなったことを自覚するようになった。外国人への風当たりが強くなってきている背景には、こうした貧しさへの反発がある。

 

投資家の視点からはどう行動するか。

円という通貨はますます弱くなっていくと思っている。通貨はもともと弱くなっていくものだが、他の通貨に比べ相対的に弱さが目立つようになるだろう。現に円安に動いている。株価の上昇には円の弱さも反映されているとみる。金価格の上昇もそうだ。円という通貨から距離を置くことを意識したい。

 

歴史の振り子は動いている。

www.crazy-investor.jp

 

そしてその動きは加速していくような気がしている。

それでも世の中の流れに右往左往することなく、投資というオールを握って自分自身の舵をとるようにしたいものだ。