投資狂日記

自由を追求するブログ

株式投資家の行きつく先はわらしべ長者か

わらしべ長者というおとぎ話がある。

ある貧乏人が最初に持っていたワラから物々交換によって最後には大金持ちになる話だ。

この物語ではワラとか馬といった物々交換だが、これを株式に置き換えることもできるのではないか。

 

ある株を買い、それが値上がりして売却し、また別の新たな株を買い、値上がりしたところで売っていく。これを繰り返していくことで財産を築いていくわけだ。やっていることはわらしべ長者と大差ない。

 

興味深いのはわらしべ長者の結末だ。

今昔物語集にある原話によれば、わらしべ長者は最終的に馬と田を交換し、その田から米を収穫して豊かになったという。

 

物々交換で高価なものを手に入れていったが、最終的に得たものは富を生む資産であり、その資産が生み出す富によって豊かになった。

これを株式投資に置き換えれば、株の譲渡益で資産を形成しつつも最終的には株からの配当によって豊かになったということだ。

 

富を生む資産は所有しているかぎり富を生み続ける。

このことを実感したからこそ物々交換がそこで止まったのではないか。

もし物々交換を続けていたら価値のないものを手にして逆に貧しくなっていたかもしれない。

 

この物語は価値の重要さを示唆している。

価値の乏しいものに交換していったら貧しくなっていく。

でも取引の当事者は互いに合意したうえで交換している。

手放すものの価値と手に入れるものの価値の交換だ。

 

株式投資でも同じだ。交換の媒介になるのが株価という価格。だがその株の価値は売り手と買い手で異なっている。

 

価格ではなく価値に目を向けること。

そして価値あるもののうち富を生む資産を保有し続けること。

そうすればわらしべ長者になれるかもしれない。