投資狂日記

自由を追求するブログ

感情の揺れと株価

米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利を据え置いた。他に米経済指標が賃金インフレの鈍化を示したことも加わり、米金融引き締めが長引く警戒感が和らいだ。今後の利上げが終わるかもしれない気配から米国株は続伸した。日経平均先物も夜間取引で上昇した。

 

それにしても株価の振れ幅が大きい。日経平均株価が1日で500円以上動くことも頻繁に起きている。急上昇したかと思えば急落し、再び急上昇したりする。

 

企業は日々の経営によって業績を積み重ねていく。それによって企業価値もゆるやかに変化しているはずだ。だが、株式市場では日々の取引で株価が上下する。それは株式市場に参加する投資家の思惑がぶつかるためだ。各々の投資家が考える企業価値をもとに株価が提示され、売りと買いが交錯したところで株価が決まっていく。だから、その日その瞬間の株価がその企業の本当の価値を反映しているとは限らない。

さらに言えば、投資家が企業価値をもとにした株価を提示しているとも限らないのだ。

じゃあ、日々の株価とは何なのだろう。

 

株価は長期的には企業価値を反映するようになる。

では短期的にはどうなのか。

私は、短期的な株価の動きを「投資家の感情の揺れ」と解釈している。

様々な出来事によって投資家の感情も動く。

時には強気になり、時には弱気になる。自分は強気だったとしても、みんなが弱気になっていると感じたら自分の強気も変化して弱気になっていったりする。そうした投資家の感情が株式市場で株価となって反映されていく。だから時には本来あるべき企業価値の水準からかけ離れた株価となることもあるわけだ。

 

とするなら、最近の株価の振れ幅の大きさは投資家の不安が投影されていることになる。このことは企業価値から乖離した株価が存在している可能性も大きいことを意味しているのではないか。実際、業績が良くても不可解なほどに株価が下落している銘柄がちらほらある。

 

感情の揺れに翻弄されず冷静に物事をみることができるか。

今それが試されているような気がしている。