投資狂日記

自由を追求するブログ

参議院選挙後は日銀と海外投資家勢の攻防に注目

参議院選挙が終わった。

自民党が大勝というありきたりな結果だった。相変わらず野党は弱い。立憲民主党などによく見られる他者を激しく批判することで自分達の立場を優位にしようとする手法は、ある程度は必要かもしれないが度を超すとうんざりして人々を遠ざける。他人の悪口ばかり言っている人には次第に寄り付かなくなるのと一緒だ。

 

ともかく選挙というイベントを通過して、次の注目は何か。

 

選挙結果が明らかになって為替市場では円安が進んでいる。そして海外勢は日本国債の売りを仕掛けているという。日本国債を巡って日銀と海外勢の攻防が激しくなっている。次の日銀総裁人事が発表される頃がヤマ場になるだろうか。

また、それに絡んで積極財政の是非が議論されるかもしれない。

 

財政支出が必要ならすればいいと思うが、重要なのは「するかしないか」ではなくそれで「何をするか」ではないのか。

これまで財政支出をしてきても一向に経済が上向きにならなかったのはなぜか。資金の使い方がマズかったからではないのか。

 

一時しのぎで終ってしまい、その効果が切れるとまた新たな一時しのぎが始まるという繰り返しだ。これは日露戦争の旅順要塞攻略の際、終始同じパターンで真正面から攻撃を繰り返し、無用の損害を出し続けたことに似ている。

 

これまでと同じようにしていたら同じような結果しか得られない。貴重な資金を効果的に使って経済を活性化させることができなければ結局のところ債務が積み上がるだけだ。現に債務が積み上がっている。

 

企業では調達した資金を効果的に使うことで事業を拡大し利益を獲得していく。そして効果的に使うからこそ自ら獲得した利益を使ってさらに事業を拡大していくという好循環が生まれる。だから効率的な優良企業ほど借入金に依存していない。資金を効果的に使えない企業は利益を生み出せず、次第に資金を借入金に頼るようになり、いずれは自転車操業になっていく。

 

政府は企業とは違う?

確かに政府は日銀に紙幣を刷ってもらえばいいのだから潰れることはないのだろう。

でもそんな際限なく刷られる紙幣を誰もが紙幣とみなすだろうか?そんなインチキに多くの人々がいつまでも付き合えるとは思えない。

 

いずれ市場原理によって明らかになる。

だからこそ日銀と海外勢の攻防は見ものだと思っている。