会社四季報をたまに読み直すとそれまで気付かなかった銘柄に遭遇することがある。
それで目に留まったのがアンビスホールディングスだ。
アンビスホールディングスは医療施設型ホスピスを展開し、慢性期や終末期の療養において充実した看護ケアを提供している。今後の高齢化社会を考えると、この事業への需要はかなりあると思われる。売上・利益ともに急拡大していることからもその成長性は魅力的だ。
業績拡大に伴って株価も上昇していたが、2月18日に公募増資を発表し希薄化懸念から株価が急落していた。公募増資に関する開示情報を読むと、調達資金は新規開設や借入金返済に充てられるらしい。さらに役員が保有する株式も同時に売り出すことが記載されており、この点が若干引っかかる。だが、現在の自己資本比率が30%台であり、増資によって自己資本を増強するのは悪くない。
株価水準はPERで70倍を超えており割安とはとうてい言えないが、成長性を考えて公募増資の抽選に応募してみた。
こうした抽選に申し込むのは久しぶりだ。当選するかわからないが、当選するか否かにかかわらずこの企業には注目していきたい。