投資狂日記

自由を追求するブログ

異なる視点

現在の経済状況については悲観的な見方があふれている。すると悲観的なことばかりに目が行くようになり、さらに悲観的になるという負の連鎖に陥っていく。

 

だからこういう時には無理矢理にでも違う視点から観察してみることが必要なのではなかろうか。

物事は悪く捉えようとすれば悪くなるし、良く捉えようとすれば良くなるものだ。

 

今日発表された日銀短観によると、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は3四半期連続で悪化した。新聞などの見出しは悪化を強調するが、よく見ると大企業非製造業は新型コロナウイルスの影響が緩和したことから2四半期連続で改善している。

全てが悪いわけではなく、悪い方が目立つので悪く思ってしまうということはよくあることだ。

 

企業業績も米国の金利上昇によって景気減速の影響を受け悪化するという見方がある。

確かにそういう側面はあるだろう。ただ日本企業の多くは借入金が少なくキャッシュを潤沢に保有している。キャッシュを貯め込んでいると批判を受けていたが、今となってはそれが強みになるかもしれない。逆に、借入金に依存しているような企業は苦しくなるところも出てくるに違いない。

そう考えると相対的にみて意外と日本企業は悪くないかもしれない。ということは日本株には大きなチャンスが巡ってくるとも考えられる。ただすべての日本株がいいわけではないことは当然だ。

 

このブログでも以前書いたが、私の好きな言葉は「疾風に勁草を知る」だ。逆境の時こそ本当に強いのが誰かがわかる。平穏なときには見えなかったことが、逆境になってあらわになる。

世間が悲観的になっているときこそ投資のチャンスといえるのは、そうした逆境に強いホンモノが浮かび上がるからでもある。