投資狂日記

自由を追求するブログ

バブル劇場の入り口

日経平均株価がコロナ禍前の水準にほぼ戻ったが、多くの人に違和感をもたらしている。経済はいまだ停滞し雇用も厳しくなっていて景気はが上向く兆しも感じられないのに、株価は能天気といえるほど上昇していく。

 

このことが投資家にも警戒心を持たせることにつながっている。日経平均ボラティリティー・インデックスは20ポイント前半にまで下落し落ち着きを取り戻しつつあったが、今日の下落でまたやや上昇している。20ポイントを上回っている限り要警戒水準にあるといってよく、何かがあると敏感に反応し株価が大きく動きやすい。

 

この株高の要因は強力な金融緩和にあるといわれている。安倍政権になってアベノミクスが始まって以降、異次元緩和により株価は上昇してきた。だが実態経済に影響してきたかというと甚だ疑問で、日銀によって株価が嵩上げされている面もある。それがコロナ禍によってさらに金融緩和され、それが株式市場に流れ込み株価を上昇させたというわけだ。

 

ということは、今の株高は実体のない夢物語でいずれ目が覚め現実を知るときがくることになるのだろうか。

今はバブル劇場の入り口あたりに来ているのかもしれない。

劇の中身が面白いかどうか探っていて、面白いと盛んに宣伝する輩に誘われて入場する人が増えてきている。一方で、劇の中身は思ったほど面白くないのではないかと思っている連中も少なからずいる。こういう疑い深い連中がある程度いるうちは、劇場は満員にならず運営に混乱は起きない。だが、入場口に観客が殺到するようになると危険な兆候だ。劇場が満員でごった返し、ぎゅうぎゅう詰めになる。

そのあとはよく聞く話だ。いつのまにか煙がたちはじめ、誰かが「火事だ!」と叫び、観客は一斉に出口に殺到して阿鼻叫喚となる。

 

さて、自分はバブル劇場の前に来ているのだろうか。目の前の建物がバブル劇場かどうかは事前にはわからない。ただ現実を忘れさせるような魅惑的な劇が催されるらしいという噂がささやかれている。だがチケットが安くなるのを待ったほうが賢明なのだろう。