今朝は目覚めて早々驚かされた。
日銀が金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正案を議論するとの報道が深夜に流れた。これを受けて日経平均先物は夜間取引で急落していた。
昨日は修正はないとの見方が優勢だったからか株価は堅調だった。実は修正がある可能性を見越して日経平均株価の下落を想定しプットオプションを買っていたのだが、昨日の上昇で諦めて損切りしてしまったのだ。
だが、今朝起きると修正案を議論するとの報道。もし決済せずにポジションを維持していたら結構な利益になっていたはずだった。
深夜に報道が流れるというのは何か意図があってのことなのだろうか。
午前中の日経平均株価は400円以上も下落。円相場も円高へ傾いた。
ところが、日銀が国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施したと伝わると、午後の取引開始後は急反転し、株価の下げ幅を急速に縮めた。円相場も円安へ反転。
それも束の間、無制限買い入れの金利水準が1%まで引き上げられると伝わったためか、再び株価は急落し、円高となった。
そして長期金利が0.53%に上昇と伝わると株価はさらに下落。
だが引けにかけて徐々に戻していく展開となった。
まさにジェットコースターのような一日だ。
おそらくこれまでの歪みの蓄積がこのような事態を引き起こすのだろう。
こういうジェットコースターを乗りこなすのは難しい。
日銀の植田総裁が金融政策決定会合後に何を語るかが注目を集めるが、その内容によって短期的には株価の振れ幅が大きくなるかもしれない。だが大局的にみれば日本と米欧の金利差はまだまだ大きく、株価上昇の余地はあると考えている。
ただし、決算発表によって企業の業績の良し悪しがはっきり表れ、株価も明暗がくっきり分かれるだろう。またたとえ業績が悪くとも、それが一時的なもので次第に回復することを想定できるのかどうか吟味すれば、そこに大きなチャンスが埋もれているかもしれない。