投資狂日記

自由を追求するブログ

近頃の日経平均株価上昇はバブルか否か

日経平均株価の上昇が続いている。バブル後の最高値を上回ったことから、これまでの局面とは異なる領域に入ったといえるのかもしれない。

 

一方で、この急激な上昇がバブルなのではないかと警戒する向きもある。あのバブルの水準を超えてきたのだからバブルをどうしても意識してしまうのだろう。

 

そもそもどうしてバブル期の株価と現在の株価を比べるのだろう。ただ単に過去の最高値を更新しただけだが、その更新までにかなりの時間を要したからだろうか。

 

バブル時の株価というのは異常値だ。論理的に説明がつかないほどの値がついた過去の異常値と比較して、ようやく今になってそれを超えたということは、それだけバブルが異常だったことを示している。

 

そのバブル期の株価を越えたからといって、今の株価がバブルとはいえない。バブル期のときよりも企業は収益力を高めたし、指標面から見ても異常なわけではない。短期的に過熱感はあるとしても、それは異常といえる状況にはなっていない。むしろ異常といえるのはPBRが1倍を下回る企業が多すぎることで、これが解決されれば株価水準はさらに切り上がる余地がある。

 

バブルのときは日本企業は異常な高評価だったわけだが、現在の評価は果たしてどうなのか。日本株は低迷が続いて世界中の投資家から眼中にない扱いをされてきたものの、いつの間にか力を蓄えていることに気付き始めたのだろうか。あるいはたまたま消去法的に選ばれただけなのか。

 

今の日本株の上昇はバブルではない。だから今後ももっと上昇する可能性はあると思っている。ただ、その可能性が実現する見込みが薄いとみなされたとき、その失望は大きくなる。

結局のところ投資家の期待に企業が応えられるかにかかっている。バブルの時は期待が異常に膨らんでしまったが、今は膨らみ始めたところといっていい。その期待の膨らみを企業が埋めることができるかどうか。埋められなければ、バブルとなって弾けることになるだろう。