もうすぐ2月決算企業の第1四半期決算発表が本格化する。3月決算企業は7月下旬あたりからだ。これまで業績予想はかなり困難だったが、3月から6月にかけての業績が明らかになることで実体が見えてくる。新型コロナがどれくらい業績に影響しているか、企業によって明暗が分かれるだろう。
アメリカで老舗のブルックス・ブラザーズが破綻したようにアパレルをはじめとして小売りは厳しい業績が予想される。あとは外食やインバウンドを当てにしていた観光も厳しいはずだ。
そういったことは誰でもある程度想像がつく。
だが、誰も見向きもしない中に宝が眠っている可能性もある。危機的な状況に陥ったことで本当に強い企業、したたかな企業が浮かび上がることだってあるのだ。強いと思われていた企業が案外脆かったということもあるかもしれない。
どの企業も新型コロナによる影響を受けているが、その度合いは企業によってまちまちだ。保有株についても業績悪化を予想して決算発表前に売却するのか、それとも悪化を織り込んで回復に期待しホールドするか判断する必要がある。
いずれにしろ気になる企業の決算内容は丁寧に見ていく必要があるだろう。決算は結果であって、結果そのもので一喜一憂するのではなく、それを踏まえてその後の将来はどうなるかを考えるのだ。
株式投資はあくまで将来に思いを巡らせるものであることを忘れてはいけない。