日進工具の2019年3月期決算短信が発表された。
売上高は7.3%増、純利益は3.5%増とまずまず。だが次期の業績予想は、売上高0.9%減、純利益も14.2%減と厳しい内容。やはりこんなもんかという印象。
日進工具に限らず、決算発表を見ていると製造業の次期業績で弱気が目立つ。景気が減速しているとみていい。
だが、だからといって投資も弱気になるというのもおかしい気がするのだ。景気が弱くなるときほど、逆境に強い企業もある。そんな企業は業績が下降しても必ずじわじわ盛り返してくる。業績が落ちた理由をしっかり把握して、落ち込みが一時的と判断できるならしばらくは我慢も必要となる。
そういう意味では、こういうときこそ真の強い企業を見つけるいいきっかけになる。業績が悪化したからといって避けてしまうと、みすみすチャンスを逃すことになる。
令和となってから日経平均も下がってばかりで、株式投資家としては難しい局面かもしれないけど、どっしり腰を据えて成り行きにまかせることも必要なのだろう。