世の中が夏休みモードに入り、株式市場も夏枯れ相場となる。そして企業の決算発表も一段落した。
決算発表をざっと見回してみた印象はどうだったか。
売上は増加したものの、利益は減ったという企業が目立ったように感じる。
物価上昇の影響を受けて値上げする企業が多く、その効果もあって売上が増えた。
一方、原材料費が高騰したり、賃上げムードによって人件費が上昇したりしてコストも上昇することになり利益は伸びなかったというところだろうか。
そうした決算に対して株価がどう反応したか。
むろん、銘柄によって株価の反応はまちまちなのだが、決算があまり良い内容でなくとも株価の下落は限定的だった感触がある。
これは業績予想が慎重だからかもしれないし、自社株買いや増配など株主還元が盛んだからかもしれない。それでも市場の期待に届かない結果だと株価も大きく下落している。
決算はあくまで過去の結果であって、投資はそこから将来がどうなるかを考えることだ。
たまたま好決算であっても、それが今回だけの出来事で終ってしまい、将来は期待できないと投資家が想定しているのなら株価は上がらない。過去に浸り続けることなく、常に将来はどうなるかを考えないといけないのだ。
お盆休みにはもう一度各企業の決算を読み直して、気になった企業については深掘りしていきたい。
そういえば、このブログで銘柄分析の記事の頻度が少なくなってしまっていたので、これからはもっと増やしていこうかと思っている。