投資狂日記

自由を追求するブログ

企業の賞味期限

 ファストファッションというビジネスモデルでかつて急成長したフォーエバー21が日本から撤退することとなったらしい。米国本社も破産申請を検討していると報道されている。

 

あれほど話題になり熱狂的ともいえたブームもあっという間に過去のものとなり、企業の存続自体が危うくなってしまった。まさに社名にある「永遠」には程遠い。

 

アパレル業界は変化が速い。デパートの衣料品が不振で閉店が相次いでいる一方、ネット通販が広まり日本ではZOZOが台頭してきた。だがそのZOZOにも勢いに陰りが見え、ヤフーに買収される。そしてフォーエバー21の衰退でファストファッションの勢いはなくなった。そして今ではワークマンの商品やゴールドウィンのスポーツウェアなどが注目されている。

 

とくにワークマンの台頭には驚く。もともと作業服が中心だがその強みを活かして、機能性に優れ普段でも着れるようデザインされた商品が大当たりしている。

問題はこれが一過性のものなのか、それともこの流れが続き定着するものなのかだろう。この賞味期限を見極めるのは難しい。

ユニクロの場合はフリースのブームをきっかけにしてベーシックな品揃えを進めて現在まで成長してきた。ワークマンが同様に飛躍する可能性もあるが、アパレル業界の変化の速さに翻弄されフォーエバー21のようになるかもしれない。

 

流行とかブームというのは怖い。勢いがあるときは、それが永遠に続き最強に見える。だがひとたび勢いがなくなると失速の勢いも速い。スピードが速ければそれだけ事故に遭った時の衝撃は大きくなる。

 

投資をしていると勢いのある企業というのは魅力的に映るし、株価もぐんぐん上昇していく。だがそれが続く保証はどこにもない。驚異的な成長企業は、衰退するのも驚異的に速いことが多い。そういう企業にうまく投資すれば驚異的に儲かるかもしれないが、一歩間違えれば紙屑となってしまう。

だから流行のなかにある企業というのは投資しにくい。やはりできるだけ賞味期限が長いと思える企業を探すほうが自分には性に合っている。