投資狂日記

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S&P500指数の強さ

私は個別株投資をしているが、インデックス投資の合理性は理解しているつもりだ。とくに米国のS&P500指数のパフォーマンスは驚異的といっていい。でも日本株についてインデックス投資をしようとは思わないのは何故か。

 

インデックス投資は市場全体を買うイメージだ。だがよく考えてみればそうとは限らない。TOPIXは東証一部上場企業すべてを対象としているが、日経平均は東証一部に上場している225の企業で構成されている。つまり”選別”されているわけだ。

 

S&P500指数を構成する米国企業は一定の厳しい基準をクリアしていて、その基準から外れれば入れ替わることになる。つまり米国企業の精鋭による指数ということだ。

 

投資信託でアクティブ型とインデックス型が比較されるが、S&P500指数はそもそもアクティブ的なのだ。指数を構成する企業の新陳代謝が活発で、弱くなった企業は外されるのだから構成する企業の質が常に担保されていることになる。

 

逆にTOPIXは東証一部の企業すべてを対象にしているから玉石混合だ。市場から退出してもおかしくないような企業が指数に含まれ、そのような企業が足を引っ張りパフォーマンスを低下させる。日経平均も一定の基準で選別されているが、入れ替えはそれほど頻繁ではなく新陳代謝がうまくいっているわけではない。

 

ということはインデックス投資であっても選ぶ指数によって当然ながら投資成果は大きく異なることになる。

 

銘柄が選別されているタイプのインデックスに投資することが実質的にアクティブ的だとすれば、根本的に個別株投資と似ていることになる。成長し利益を生み続ける企業を選別して投資するということで本質的に同じようなものだ。

結局は企業の質にかかっている。

S&P500指数はインデックスでありながら”最強のアクティブ投資信託”といえるのかもしれない。