あおり運転男による事件が世間を騒がせている。
報道などによれば彼は相続した不動産の賃料収入で暮らしていたようだ。経済的には問題なく、比較的時間を自由に使える立場にいたと思われる。世間的には恵まれていたといっていい。
だが彼はその自由に使える時間をくだらないことに費やしていた。高速道路であおり運転を続け怒りを際限なくぶつけていたが、いったい何に怒っていたのだろう。むしろ怒るために車を運転していたようにさえ思える。
自分の願っていたような人生にならなかったからか。願ったような人生にならなかった自分の能力のなさにイラついていたのか。
いずれにせよ彼の時間の使い方は非常に醜い。彼の怒りのために周りが巻き込こまれ不毛な時間を浪費することに付き合わされた。
「時間」は限られた資産で、使い方は人それぞれだ。だからこそその使い方に人間性が現れる。時間を無駄にしたくないし、ましてや醜い使い方などしたくない。
本来ならこうした内容の記事を書いた時間すら無駄なのかもしれない。そう思うと非常に嫌な気分になる。
もっといいこと、楽しいことに時間を費やしたい。