昨日、ウェザーニューズの2019年5月期第3四半期決算が発表された。
売上高は前年比7.5%増だったものの、営業利益は-15.6%、経常利益は-17.8%と冴えない。純利益は前年比51.9%増となったが、これは特別利益があったことと法人税等が減少していることによる。
ここ数年ウェザーニューズの業績はパッとしない。それにあわせて保有株数も徐々に減らし、今では100株しか保有していない。でもすべて手放す気にはならない。業績がパッとしないのは新たな事業成長のための投資を行っているからで、いずれそれが業績に結び付くと考えている。また気象情報サービスという事業はなかなか真似できない。気象データベースを保有していることは、かなりの強みでもある。
そう思う一方で、ここ数年の業績推移をみるとちょっと心配なところもある。営業キャッシュフローが年々減少しているのは気掛かりだ。成長へ向けて投資しているといっても、それが営業キャッシュフローに結び付きしっかり稼ぐようにならないと意味がない。
配当利回りも高くなっているが、これは1株当たり配当額は変わりない一方で1株当たり利益が減少しているためだ。あまりいい傾向とはいえない。
こういう懸念があるため、ウェザーニューズ株を再度買い増しするのに躊躇してしまう。現在の株価水準も割安感はないので一層踏み切れない。割安感がないということは市場では業績改善を織り込んでいるということなのか。
魅力的ではあるが、一歩踏み出せない。かといって無視することもできない。ウェザーニューズはなんとも悩ましい存在だ。