【事業内容・特色】
筆記具大手。海外比率高い。セラミック製品など筆記具以外の事業展開にも注力し始めている。
【業績・財務指標】
コロナ禍で売上が落ち込むも盛り返している。2023年12月期の純利益予想は前年比1.4%増と控えめだが、2Q時点で業績進捗率は60%を超えており上方修正もありうる。
利益率は高い水準で安定しており、ROEは約14%。自己資本比率も70%を超えており、収益力は高い。これは営業キャッシュフローにも反映されていて、フリーキャッシュフローはずっとプラスを維持している。そのため現金が積み上がる体質であり配当も増配傾向が続いている。また、株主優待制度を拡充したが、これも財務体力があることを示している。
【株価見通し】
現在の株価は4,700円付近で、予想PERは約11倍、PBRは1.45倍。配当利回りは約2.1%。
過去の予想PER推移をみてみると、高くて30倍、低い時は10倍程度となっている。現状は割安な水準か。
デジタル化が進む中、将来的に筆記具を使用する機会が減少するかもしれず、そうなると事業の成長性に疑問が生まれる。このことが予想PERを低くさせているのかもしれない。とはいえ、筆記具が消滅するとは考えられない。その点、海外展開していることは強みになる。欧米のみならず中国にも展開し、さらにインドに製造販売子会社を設立した。新興国へも販売が拡大すればまだまだ成長余地はある。
数年後にEPSが500円を超えてくるとすれば、PERが12倍として株価は6,000円ぐらいになる可能性は十分あるだろう。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆
割安性 ☆☆☆☆
財務健全性 ☆☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆☆
※あくまで私的見解であり、これによっていかなる損害が生じても責任は負いません。
投資は自己責任でお願いいたします。