私は会社を辞めたが、その判断を後押ししてくれた本がある。
「THE END OF JOBS 僕たちの20年戦略」テイラー・ピアソン著
この本で著者は「従来型の雇われ仕事」は消えていくと述べている。ここで「従来型の雇われ仕事」というのは「ほかの誰かがつくったシステムの通りに働くこと」としている。私もかつてはそうだったし、今でも大多数の人は「従来型の雇われ仕事」をしている。
だが、グローバル化や情報技術の発達で「従来型の雇われ仕事」はなくなりつつある。そのような仕事の価値は低下し、MBAなど学歴の価値も低下している。
知識の価値が低下し、その知識がものをいう仕事もコモディティ化しているのだ。
ピアソン氏はこの本でこう言っている。
「かつて安全だったことが危険になっていて、危険だったことが安全になっている。」
私自身、会社を辞めたことで他人からすればとても危険な道を歩いていると思われている。確かに危険かもしれないのだが、その危険は自分で対処できるほどの危険でしかないのだ。
副業がだいぶ広がりをみせているが、これも雇われ仕事に未来がないことを薄々感じている人が行動を起こしているのではないか。
「雇われている」という意識を持ち続けることこそ危険だということに気づくきっかけとなる本だと思う。