米大統領選がさらに混迷しそうな雰囲気だ。
先日行われたバイデン氏とトランプ氏のテレビ討論ではバイデン氏の衰えが目立った。この討論会後は「バイデン氏が大統領選挙から撤退すべき」という声が上がり始めた。
バイデン氏の衰えについて、私は昨年末にブログで以下のような記事を書いている。
昨年末の時点でバイデン氏が衰えていることを私のみならず多くの人は薄々感じていたはずだ。だからこそ米民主党は何らかの対策をしているはずだと思っていた。ところが、テレビ討論会後のあの慌てふためき具合を見て驚いた。ここまで本当に何も対策を考えていなかったようだ。
共和党ではトランプ氏に対抗する候補者がいたのに、どうして民主党にはバイデン氏の対抗馬がいないのはなぜなのか。
バイデン氏は内心では若く有望な候補者が出てきてくれることを待っていたのではないか。しかし一向に表れないために仕方なく再選を目指さざるをえなくなる。
しかしバイデン氏の衰えは明らかだ。ちょっとした段差のところを歩くだけでも他人の手を借りないと危なっかしいくらいだ。
たとえ再選したとしてもあと4年も気力と体力がもつかどうか疑わしい。
「バイデン大統領が再選を断念する」という昨年末の私の妄想が現実味を帯びてきている。でもそれが米民主党の戦略的な動きではなく、ただの狼狽であるところがもう末期的症状だ。
こうなるとトランプ氏優位が一層強くなり、それに備えて株式市場も動き出すだろう。
だが、この大統領選挙の混迷はギリギリまで続くことになるのではないか。そして株式市場もそれに翻弄される。
さらに選挙結果が出た後もひと悶着あるのではないかとまた勝手に妄想している。