次の米国大統領はバイデン氏にほぼ決まったことで、世の中はある種の高揚感に包まれている。この余韻はしばらく続くのかもしれないが、祭りの後は必ずやってくる。
この大統領選挙でいろいろな狂気と驚喜を見た気がする。そして、ユリウス・カエサルの有名な言葉を思い出した。
”人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。”
まさに自分の見える世界しか見ようとしなくなっている。そしてそういう世界を見せようと煽ってきた。
人は自分のフィルターを通して世界を見る。そしてそのフィルターによって世界の見え方が変わることを自覚していないといけない。
自分が見えている世界は狭いことを意識し、広い世界を知るよう常に仕向ける。
思い込みというのは危険なのだ。
祭りの後の余韻が覚めたあと、人々の見える世界はどうなるのだろう。