投資狂日記

自由を追求するブログ

波乱の前兆か

米国のシリコンバレー銀行が破綻した。また、シグネチャー銀行も破綻したという。シリコンバレー銀行はテクノロジー企業への融資で知られており、スタートアップが集まるシリコンバレーで金融の中核的存在だったらしい。また、シグネチャー銀行は仮想通貨関連企業との取引で知られていた。仮想通貨関連ではシルバーゲート銀行も破綻している。

 

作家マーク・トウェインの有名な言葉がある。

「歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む」

 

米銀の相次ぐ破綻という事態には、どうしてもリーマン・ショックを思い出してしまう。リーマン・ショックが起きる前にいくつかの金融機関が破綻していたことから、今回もさらに大きな波乱が起きる前兆ではないかと想像してしまうのだ。

 

そう誰もが思ってしまうことを懸念してか、米国の金融当局は素早い対応をしているようだ。だがこの一連の破綻の原因は金融引き締めにあることは明らかで、金融システム不安にまで広がることは想定していなかったのだろうか。

 

インフレを抑えようとして金融引き締めをしたら今度は金融システムが揺れ始める。金融というのは厄介なものだ。そして金融不安が広まれば株式市場にも影響が及ぶ。

 

今後、日本でも金利が上昇する局面になれば同じようなことが起きるかもしれない。しかも、日本では銀行の銀行である日銀が大量の国債保有した状態だ。金融の根幹である中央銀行に不安が広がることはないのか気になるところだ。

 

新しい日銀総裁となる植田氏はこの一連の米銀破綻をどう思っているのだろう。