投資狂日記

自由を追求するブログ

投資家として試される局面

株式市場は荒れ模様となっている。こういうとき投資家はいかにブレずにいられるかが試される。

 

ところで、「投資家」という日本語は幅広い意味を持っている。英語ではインベスター、トレーダー、スペキュレーターなどといろいろあるが、日本語では「投資家」で一括りにされる。「投資」と「投機」を区別するときもあるが、たいていは投資に含まれている。

「投資家」といってもある人はインベスターであったり、またある人はトレーダーだったりするわけだ。そして日本ではおそらく投資家のイメージは「トレーダー」が大半を占めていると思う。

 

私は大部分がインベスターであり、たまにスペキュレーター(投機家)だったりするけど、本質的にはインベスターだ。インベスターは農耕と似ている。将来多くの実が期待できる種を見分けてその種を蒔き、芽が出るのを待ち、やがて花が咲き、実を収穫する。だから時間軸は必然的に長くなり、時には厳しい風雪に耐えなければならないこともある。芽が出なかったり、途中で枯れてしまうこともあるわけだ。

 

ところが、最近のような市場の動揺という風雪に遭遇すると、インベスターだったはずがいつの間にかトレーダーに変身してしまう。風雪に強い種を選んで蒔き、時間をかけて育つのを待つはずだったのに、蒔いたばかりの種を踏みつけて狩猟へ駆り出すのだ。だが風雪の最中、簡単に獲物は捕らえられず、結局蒔いた種もダメにしてしまう。

 

逆にトレーダーだったにもかかわらず、投資していた銘柄の含み損失が大きくなると突然インベスターになり、損失を抱えた銘柄を保有することを正当化する。トレーダーだったら損切りを徹底すべきなのにそれをしない。

 

自分の投資行動に一貫性がないと、大きな成果は期待できない。逆にいえば、トレーダーであれインベスターであれ、成果を上げている人は終始一貫した行動をしている。

最近の状況は、投資家としてどう振舞うかが試されるいい機会となるだろう。