先日、保有するクイック株が急騰した。
著名トレーダーが大株主に浮上したということが理由らしい。
それでこの急騰という現象について考えてみた。
株価が急騰したということは買い方が売り方より大幅に増えたからだ。なぜ買い方が増えたのか。最も単純なのは、「著名な投資家が買っているから」というものだ。だがこの単純な考えをもって投資する人は、あまり成功するとは思えない。他人の考えた結果についていくだけで、自分なりの考えがない。しかも著名な投資家は「既に」投資しているのであって、後でそれを知った時点で投資するのでは結果は当然違うものになる。そして失敗したときは、「あの著名投資家はダメだ」とかいって言い訳したりするのだろう。
買いたいと思う投資家が増える一方で、取引が成立する以上、売り方も確実に存在する。急騰した時にこの売り方に回れるのは賢いトレーダーなのだろう。
私はというと、何もしなかった。
会社の業績に直接影響するものではないし、何よりもこの程度の上昇では物足りない。長い期間をかけて含み益を増やしていくことを目指し、その過程で配当も享受していくという方針なので、会社の業績が明らかに悪化しない限り保有し続ける。
著名投資家の真似をしようとすることは悪いことではない。でも同じ銘柄を買うという真似の仕方はちょっと違うのではないかと思う。真似するのならその投資家の考え方や哲学、思考プロセスなどがいい。
私もバフェットやピーター・リンチ、ジョージ・ソロスなど偉大な投資家から考え方などを学びたいと思っている。