緊急事態宣言が延長される。
これだけ続くと緊急といえるのかという笑えない状態だ。そしてみんなイライラし始めているように感じる。
自粛を要請され、思うように行動できないイライラ。
このイライラを我慢できずに出歩く人が減らなくなっている。
そして、自分が我慢しているのに平気で出歩く人達を許せないというイライラ。
自粛ができない人がいる限り、この我慢が続くことにイライラしている。
こうしたイライラがあちこちで衝突し始めている。
政府・自治体によるコロナ対策の是非や東京オリンピック開催を巡る意見対立などなど。
冷静にみてみると、日本のコロナ感染状況は外国に比べ悪いというわけではない。日本の人口10万人当たりの感染者数や死者数は諸外国に比べて少ない。これだけ感染対策がグダグダであってもだ。
そもそも緊急事態宣言が出されるのは感染者の増加によって医療体制が逼迫することにある。医療現場の最前線でコロナ感染に立ち向かっている医療関係者には頭が下がるが、コロナ感染者が欧米などより一桁も違うのになぜ逼迫してしまうのか。
医療機関の経営が苦しい?本当に苦しいなら医療機関の経営破綻が相次いで大騒ぎになるはずだがそんなことにはなっていない。コロナ治療に参加できる医療機関はもっとあるはずなのにそうなっていないのはなぜなのか。
医療体制がおかしいのなら直していくべきだが、そうする気配はない。おそらく医師会とそれにつながる政治家や厚生労働省の既得権益があるのだろう。医療体制が逼迫するのは、必死でコロナ治療にあたっている一握りの医療関係者に押し付けているからではないのか。
医療体制のみならず、コロナ禍によって日本のあらゆるシステムが時代遅れであることが明らかになった。それを見せつけられたことにもイライラさせられている。そしてやっかいなことにこうしたことは短時間で解消しない。
こうしたイライラが衝突していく先にはなにがあるのだろう。
自由が脅かされることにならないか心配になる。