言葉の使い方というのは思考のクセを反映していると思っている。特に気を付けるのは限定的な言い回しだ。
「~しなければならない。」
「~すべきだ。」
「~するしかない。」
こういう言い回しはなるべくしないようにしている。なぜなら、これらは思考を限定あるいは停止させて視野を狭くするものだからだ。
政治家や経営者、テレビのコメンテーターなどがこういう言い回しをしたとき、反射的に「本当に?」とツッコミを入れる。
「~しなければならない。」「本当に?」
「~すべきだ。」「本当に?」
「~するしかない。」「本当に?」
人は自分の言葉をもとに思考し、そこから世界を捉える。だから人によって感じる世界は違う。限定的な言葉を使っているうちに思考も限定的になり、ときに独りよがりになる。
自分もいつの間にか独りよがりになっているかもしれない。
「本当にそうなのか?」という問いは、あらゆる気付きをもたらしてくれるものだと思う。